fc2ブログ
今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
会いたかった
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「久しぶりだな」
「うん」
「淋しくなかったか?」
「・・・まさか」
いかにも心外そうな岬に、若林は苦笑する。少し位素直になってくれても良いのに、と思う。さっき顔を合わせた瞬間には、あんなに鮮やかな笑顔を向けてくれたのに。
「会えて嬉しいだろ?」
「そりゃ・・・嬉しいけど」
執拗に食い下がる若林に、岬は少し困ったようにため息を漏らした。会いたくて来たのは確かでも、それを素直に認めるのは、何だか気恥ずかしい。
「なあ、会いたかったって言ってくれよ」
「そんなの聞いて楽しい?」
直接的に想いを口にするのは恥ずかしい。淋しいと思っていた自分を悟られてしまうのも。聡い若林がそんなことを百も承知でいるのも、腹立たしい。聞き返すことで、婉曲な拒絶をした岬に、若林は真剣な標識を向けた。
「どうしても聞きたいんだ。もしお前が淋しいと言ってくれたら嬉しいから」
それでも、恥ずかしい。いつものように、会いたかったぜ、と口説く若林に、自分もだと同意するのは、誇らしげな笑顔を返されるのは、むしろ嬉しいのに。
 躊躇する岬に、若林はそのまま腕を伸ばした。華奢な岬の身体をやすやすと腕の中に収めてしまう。
「淋しくなかったのなら、安心だ。・・・会いたかったぜ」
耳元に寄せられる快い響きに、心ごとさらわれるような気がして、岬はぎゅっと目を閉じた。
「僕も」
いつもよりも数倍早い返答に、何ともいえない幸せを感じ、若林はいつも通り嬉しそうに微笑んだ。

(終わり)

拍手ありがとうございます。
体調については、皆様お気遣い頂き、本当にありがとうございます。
不調、というか疲れ気味なだけですので、ご安心を。

昨日はエロで、どちらかと言うと、妄想むきだしな感じでしたので、引かれそうで心配だったのですが、寛大なご意見ばかりでありがたかったです。

拍手お礼:
さくら様。いつもありがとうございます。
花粉症は何とか大丈夫です。それよりは黄砂が。
おとなしく眠れる・・・訳がないです。もうすでに手が。あーあ、って感じです。
若林くんは世間並みの萌えシチュ好きだったら良いな、と思っています。
後はそちらで。

いつもの方。本当にいつもありがとうございます。
ご心配頂き、すみませんでした。それなのに…。
エロ絵失礼しました。細かくえっちにするのに無駄に注意を払ってしまいました。
あちらでもこちらでも過分なお言葉を頂き、有頂天になっております。
そういうお気持ちに癒されます。

本田様。いつもありがとうございます。
あの朝チュン絵を見てしまったがために、こんな暴挙を失礼しました。
それにも関わらず、もったいないお言葉を頂き、光栄です。
特に足は必死で描きましたので、感謝感激です。
あの素敵な朝には全然つながっていないのですが・・・。
他の落書きにまでコメントを!拙いなりに頑張ろうと思いました。

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。

from past log<2009.3.19>
スポンサーサイト



テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
→http://sukinamono11.blog63.fc2.com/tb.php/278-67e5961d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)