※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
ホワイトデー企画、やっておきます。明日は通常進行です。

ホワイトデー。バレンタインデーにチョコレートを貰った男性が女性にお返しをする日。商魂逞しい日本人らしいお祭りであるが、今回も岬は困っていた。彼の恋人ときたら、釣った魚に餌を与えて与えて、与え過ぎるタイプらしい。バレンタインデーに贈り物をくれるのも若林ならば、ホワイトデーにも何かをくれようとする。 「要らないよ」 断っても、それを返品に行くのがいかに手間かを力説されては敵わない。 でも、今年は違う。貰っていた合鍵を使って中に入ると、岬は家から持参した愛用のエプロンを着用すると、勝手知ったる台所で必要な道具を揃えだした。何度か通う内に、そこまで把握している辺り、岬の面目躍如である。 今日来ることは告げていない。だから、今日は時間をかけられる。普段の練習が終わる時刻は、時々かかってくる電話で想像がつく。家にFAXを送る、と言って、その時間に帰って来るように仕向けて、部屋を暖めて、と用意も周到である。
「うん。完璧」 手際の良さを最大限に発揮し、予想時刻30分前に準備を完了した岬が一息ついた頃に、部屋の主が帰って来た。そして、狂喜乱舞したのは言うまでもない。 ただ、開口一番の言葉が、 「岬、エプロン似合うなあ」 だったのは、大いに岬のプライドを傷つけた。まだ寒いからと、シチューにすることに決め、作り置きのホワイトソースを持って来ての自信作だった。それが。 「・・・君、他に何か言うことないの?」 「ああ、いらっしゃい」 そして、岬の苛立ちは若林には伝わっていない。突然来てくれた岬が可愛いエプロン姿で出迎えてくれたことのインパクトの方が、おいしそうな匂いも、暖かい部屋も、凌駕してしまっている。 「お邪魔しています」 一応、礼儀を守ってから一言物申そうとした岬だったが、若林の顔を見て、すべてを悟ってしまった。 「・・・もう本当に君ってば」 若林を喜ばせる、という一番の目的の達成はあまりに簡単すぎて、岬は本当に困り果てた。それでも、若林が喜んでくれるだけで嬉しくなる岬の他愛のなさだって、実は相当なものだ。・・・本人は気付いていないのだが。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 ええ、単にエプロン姿が描きたかったのです。裸エプ…じゃなくても、エプロン姿の岬くんが出迎えてくれるだけで、若林くんは幸せです。この幸せモノ! 今日の背景は ぐったりにゃんこのホームページさまよりお借りしました。
PCでの表示画面をこってこてにしました。源岬っぽさはアップしたかと思います。 でもデザインは変えたくなくて・・・。 注意事項の岬くんはともかく、リンクの若林くんが三河屋さんみたいなポーズだ。 携帯からは見えにくいのですが、リンクページにはおります。 素材リンクも分けたので、見やすくはなったはずなのですが。
拍手お礼: いつも?の方、過分なお言葉をありがとうございます。 そう言って頂けると、管理人冥利に尽きます。こちらこそ癒されました。頑張ります! (早くも調子に乗っていて、すみません)
さくら様。いつもありがとうございます。 石崎くん、よそでも人気あるので、ドキドキしながら書きました。 彼には某S様のお話のように、波に流される木の葉の如く翻弄されていて欲しい気もしましたが、あえて正面から。ゆかりちゃんが石崎のプレゼントには毎回内心ハラハラしていると良いな、と個人的に思います。後はそちらで。駄文もすみません。
拍手のみの方もありがとうございました。励みになります。
from past log<2009.3.13>
スポンサーサイト
テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
|