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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
そういう本
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

クレスリウム王国さま(先日65,000Hit!おめでとうございます!)の管理人、銀月星夢様の独り言から、ネタを頂いて参りました。

「こういう本」とセットで、こちらを後にお読み頂けるとありがたいです。(「こういう本」→「そういう本」の順で)

「何か読むもの借りるよ」
洗濯中の俺にそう言いおいてマガジンラックに向かった岬が、立ちすくんでいる。そう言えば、チームの奴に貸された本を置いたままだったと気付いた。
「若林くんもこういう本読むんだね」
岬は色鮮やかな雑誌を手に取ると、パラパラめくった。女の裸で遠目から見ても肌色に見える。
「俺が淋しいだろうからってスティーブが置いて行きやがった」
それまでの遊びがぱたっと止まった俺に、悪友達はまず呆れ、心配した。だから淋しいに違いないと考える奴等は、俺が岬と会ったことを知らない。
「・・・そうなんだ」
「俺はいつもカタブツで淋しい奴扱いだ」
俺の言葉に、岬がほっと息をつくのが分かる。岬は、誰とも付き合ったことはないらしい。消極的を通り越して臆病だ。よくモテるくせに、興味がない、と言う。そういう気持ちも理解してほしい、と言う。
 その言葉を盾にしながらも、俺が側にいることを結局許している岬は、俺のことが好きなのだと思う。ただ、その気持ちの形は、俺とは随分違っている。
「そんなに淋しい思いさせてる?」
後ろから抱きすくめた俺を、岬は振り返りもせずに訊いた。その体にはまだ緊張があって、それでも許してくれる岬が可愛くて仕方なくなる。
「そんなことはないぞ」
こうして触れ合うだけで、心まで愛しさが染みて行くようで。こんなことはいままでなかった。
「俺がどれだけお前を好きか誰も知らないから」
岬自身も知らないだろう。俺がどれだけお前を欲しがっているか。もう名前も知らない女の裸で興奮する歳は過ぎた。それよりは。誰にも咲かせたことのないお前の花に触れたいと思う。
「若林くん」
お前がドキドキしている以上に、俺はもっとお前の一挙一動に動かされている。
「でも、もう少し会えると嬉しいんだけど」
ぼやいた俺に、岬は抱き締める俺の腕に手を絡めた。
「じゃあ、洗濯が終わったら、ゆっくり話そうね」
にっこり笑った岬に、もっと触れる日が早く来るのを願った。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
銀月星夢様の独り言から、源岬とエロ本、というネタを頂いて来て、面白いので書いてみたのですが・・・すみません、いつものうちの源岬に。しかも、昨日の姉妹編に。二日とも若林くん視点で書いてしまったからなのですが・・・失敗しました。

先日来、何故か、岬くんをコスプレしたくて仕方ありません。もう、しばらくそれを考えているのですが、どうしてもうまくいかない…。

from past log<2009.2.23>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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