※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
注意:BL的表現含みますので、嫌な方、好みの異なる方はお戻り下さい。 (一昨日、中古同人誌屋にて、紛らわしい同人誌を買ってしまったため、 ある意味面白かったが、ある意味笑えなかった経験より)
ちなみに、このブログの取り扱いは源岬のみです。 (この表現や上記注意文の意味が分からない方もお戻りになられる方が賢明だと思います) 1)事前
練習後のミーティング、プリントなんか渡されるから何のことかと思えば。 「南葛SCは発足間もないとはいえ、この南葛市の期待を背負っている。ただ、作られたばかりということもあり、今までの対抗意識がチームワークの邪魔になるとも考えられる」 城山監督は一旦言葉を切った。確かに、その通りかも知れない。 「そこで、親睦の意味もあり、合宿を開くことにした。詳しくはプリントに書いてあるから、家の人の許可を貰ってほしい」 一息置いて、城山監督は言った。
確かに、このチーム、修哲出身が多いとはいえ、かつての敵ばかりではある。修哲の仲間は、今更親睦深めるのもおかしいくらいだし、他の連中なんかは敵愾心強くて、親睦も何も・・・と思った。例外は南葛小の奴らだ。この前試合したばかりだが、今は逆に親しい関係だといえる。 翼なんか俺のすぐ隣に座っている位だ。 「泊まりがけでサッカー!」 横目で見てしまったくらいうるさいのはどうかと思うが。そして、その翼の横にはいつものように、岬がいる。岬は翼を制しながら、俺と目が合うと微笑んだ。 翼と岬は仲が良い。同じ学校だから、いつも一緒に来て、一緒に帰る。端から聞いたらとんでもない翼の言葉も、岬はいつもにこにこ笑って聞いている。別々にいることは珍しい。岬とはあまり話したことはないが、時々かわす言葉がものすごく印象深い。 チームの要のこの二人は転校してきて間もない。プレーはよく分かっているが、私生活はよく知らないな・・・と思ったら、関心がわいてきた。
2)午後3時 それで、参加したSCの合宿。土曜の午後から泊まりがけでの練習、合宿に参加しない奴は泊まらず帰るということで、練習はいつも通り。クラブハウスもない南葛SCのこと、修哲での合宿になった。 そこでも案の定、翼は岬にべったりで。 「岬くん、今日は隣で寝ようね」 休憩時間を返上して、翼のシュート練習に付き合っていた時だった。何となく見ていると耳に飛び込んできた言葉。 岬のアシストでシュートを決めた翼のご機嫌そのものの言葉に、岬は少し困ったように視線を泳がせてから、何か言いたげな表情でこっちを見た。 「翼、俺も一緒に寝てやるよ」 岬の視線に、助けを求められた気がして、翼に言った。 「ええ?っ!」 翼がいかにも嫌そうに言う。何て失礼な奴だ。 「シュート練習付き合ってやったのは誰だと思ってるんだ」 でも岬は。 「僕は若林くんも一緒の方が嬉しいけど」 俺だけに向けられた笑顔はすごく新鮮な気がした。柄にもなく照れてしまいそうだ。 「岬くんが良いなら良いけど」 コーチに呼ばれた翼は、いかにも不満そうに漏らしてから、走って行った。視線が痛いなあ。 でも、俺は気にならない。さっきの岬の笑顔ときたら。それで、ふと岬に目を向けると、岬は嬉しそうに笑って、近付いて来た。 「若林くん」 「お、おう」 ついぎこちなくなってしまう。岬があんまり可愛い声で俺の名前を呼ぶもんだから。
岬とは学校も違うから、あまり話す機会もないが・・・可愛いとは思っていた。その容姿とは結び付かないぐらいのプレーと負けん気から、強い奴だと思う。翼と一緒じゃなかったら、もしかすると喧嘩をしていたかも知れない。 それでも、今は最も信頼できるチームメイトの一人。 「ありがとう」 何がありがとう、なんだろう。不思議そうな顔をしてしまったのか、岬は小さい声で囁いた。 「僕、寝相悪くて、父さんに友達と寝るなって言われてて・・・若林くんなら受け止めてくれるかな?と思って」 ・・・何だ、それは。俺なら良いのか?俺は友達じゃなくて壁なのか?ムッとして岬を見ると、岬は間の悪そうな顔をしていた。 何だか笑いがこみあげてきた。岬、どんな寝相なんだよ。イメージが違い過ぎて笑えるぞ。 「若林くん、笑いすぎ」 イタズラっぽい目が見ている。何かいつもより岬が近い気がする。こういうのが、合宿効果なのかな。 「岬、俺まで蹴り倒すなよ」 俺のからかいに、岬は少し黙って、すぐに弾かれたように笑い出した。 「気をつけるけど・・・蹴ったらごめん」 微笑んでいるのも良いけど、こんな風に声をあげて笑う岬、はもっと可愛いと思った。・・・いつもよりずっと近い気がした。
(続く) from past log<2008.9.23>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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