※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「勝つよ」と 「もの思うひと」の間の話。 サウジアラビア戦に向けて、若林くんから電話を貰った。とても嬉しかった。 その一時間前、僕は井沢の部屋にいた。井沢と新田が揃っているのを見て、二人が言いたいことはよく分かった。 「どうして、笑っていられるんですか」 昔の新田なら聞いたに違いない。でも、もう新田はそんなことは言わない。サッカーは人の心をつなぐものだと僕は思う。パスは、心でするものだと信じてきた。 「岬。明日は」 「うん。僕等が取り返してあげないとね」 石崎くんとは長い付き合いだ。井沢なんか7年間も一緒にプレーしてきている。 「そうですよね。俺達が挽回しないと。岬さん、絶対パス下さいよ」 「うん。その代わり、絶対決めて」 僕の言葉に、二人が深く頷く。こうやって、僕達は戦ってきた。他のチームに比べて、体格でもパワーでも負けていたけれど、絆の深さはどこにも負けない。 「石崎くんの名誉挽回。若林くんの無念も晴らそう。ね?」 こっそり部屋を出てきたから、同室の石崎くんはこの集いを知らない。でも、こうやって集える仲間を僕は誇りに思うし、嬉しいと思う。
二人と話して、心が温まったところで、若林くんからの電話を受けた。 僕がどうしてはしゃいでいるのか、と若林くんは不思議そうだった。負ける気はしなくて、絶対に勝てるような予感がした。
(おわり)
南葛の仲間で取り返したこの得点が! 可愛い人達がこんな風に打ち合わせしていれば嬉しいな、と思って書きました。 どっちにも入れにくかったので、ここに。自分だけの幸せですみません。
from past log<2009.2.2>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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