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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
困った人
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

昨日の「そうありたいね」の続きです。

ワールドユース編のラストページ、大空家中沢家の結婚式の集合写真なんです。
みんなおしゃれです。

「良い結婚式だったな」
「うん。って言っても、結婚式に出るのなんて初めてだよ」
岬は親戚の話もしない。放浪生活では、結婚式に招く知人もいないだろう。少し淋しそうに見える岬に、ふざけて言う。
「あねごに怒られたのは笑ったよな」
翼の嫁は岬の高校時代もサッカー部のマネージャーだった。結婚式の後、翼達のゲームを見守る彼女に、岬が声をかける。
「今日はあねごなし?」
「ああこないだもすさまじい応援だったもんな」
おとなしくなったという岬の話とは裏腹に、ワールドユースの時は昔のあねごだった。
「そんな訳ないでしょ!もう二人とも冗談きついわよ」
珍しい岬の軽口に、よほど嬉しいらしい、と思った。友達の幸せを素直に祝福して喜べる、岬はそういう人間だ。
「二人ともこれからも翼くんをよろしくね」
そう言って頭を下げるあねごに、岬も歩み寄る。
「こちらこそ翼くんをよろしく。スーパーマネージャー」
高校時代、岬は相当モテていたと聞いている。思いやりに溢れた岬は、誰の心だって簡単に掴んでしまう。
「でも、喜んでたな」
「うん。彼女も僕の仲間だから、きっと幸せになってほしいと思うよ」
そう言いながらネクタイを外そうとする手を止める。
「俺が外してやるから、さ」
見返した岬を抱き上げて、ベッドに運ぶ。
 医学研究所に戻る前に、ホテルに寄ろう、と誘った俺に、岬は少しはにかんだ笑顔で頷いてくれた。
「二人の幸せそうな顔見たら、人恋しくなった」
赤信号で停まった時に、シフトレバーを握る俺の手を、岬の手が包んだ。形のあるものを残せる繋がりではない。それでも、岬じゃなければ、幸せにはなれない。
「いやだよ。ちゃんとハンガーに」
言いかけた岬の唇をキスで塞いだ。
「もう待てない」
タキシード姿の岬は本当に久しぶりで、ユニフォームとはまた違ったインパクトがあった。すらりとした肢体を伸ばし、凜と立つ姿には、不思議な色気がある。
「せめて、ジャケットだけでも・・・」
見上げる岬のジャケットをゆっくりと脱がせた。
「今日は初夜だから、俺が脱がせてやる」
そう度々会える訳でも、いつでも肌を合わせられるでもないが、もう何度も一緒になった。それでも、神の前で愛を誓った今日は、特別な日だ。宣誓を見守りながら、俺が手を繋いだ時、岬は驚いた様子で俺を振り返り、嬉しそうに微笑んだ。
「ウェディングドレスだったら更に嬉しいところだけどな」
「女の子の方が嬉しい?」
「まさか。岬が良いに決まってる」
サッカーでも存在でも、俺を魅了してやまない恋人を見つめる。ピンを丁寧に外し、クロスタイを解く。現れた首筋の色気に、息を飲んで、俺は自分のネクタイを緩めた。
「結婚がうらやましいとしたら」
苦難に遭う度、生き方が深みを増す度に、キラキラと光を放ち、綺麗になる美人を眺める。
「相手を自分のものだと宣言できることだな。俺もお前は俺のだってみんなに言いたくなった」
ブラジル戦で、守り切れなかった自分が悔しくてならなかった。守り通してさえいれば、岬を出場させることもなかった。自分は幾ら血を流しても、岬の傷の方が痛い。
 そして、それでも戦った岬が誇らしくて、愛しくて、仕方なかった。
「・・・君って困った人だね」
「そう、困った奴なんだよ、俺は」
しみじみ言う岬に、心の中で付け足す。こと、お前に関しては、と。
「でも、こんなに嬉しいのは何でだろう」
困ったように微笑む岬はかえって俺が困る位に可愛くて、俺は細い腰を抱き寄せた。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
もっとラブラブにするつもりが失敗しました。

拍手お礼:
M☆様。いつもありがとうございます。
・・・実はご指摘通りの気持ちで書きました。
露骨なのか、M☆様が鋭いのか。おそらく後者ですね。
それで今日の隠れテーマは「初夜」。背中を押して頂きました。

拍手のみの方もありがとうございました。励まされましたv

追記:
マンガで確認したら、岬くんの服装はクロスタイでした。訂正します。

from past log<2009.1.30>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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