※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
これも「 ・・・ねむい、から・・・明日にして・・・」の対っぽい話。感情的本能的な若林くんに対して理性的抑圧的な岬くん、という組み合わせで、こちらも外した感たっぷりです。 僕だって男だから、意味が分からない訳じゃない。そこまで欲しがって貰えることに、愛されていることに、感動を覚えた。 でも、そんなことをしたら、取り返しがつかないこともよく分かっていた。僕達は男同士で、いつまでも一緒にはいられない。いつか解消しなければならない絆なのなら、引き返せるように、と思っていた。
それなのに。
駄目だよ、の言葉が出て来なかった。
若林くんは真剣そのもので、深い深い目の色をしていた。今更理性なんて言葉で説得する位なら、僕は最初から、彼を受け入れるべきじゃなかった。 僕だって、彼のこと、好きで好きで、一緒にいたかったくせに。
「心だけじゃ足りない?」 辛うじて出て来た言葉に、若林くんは切ない顔で首を振った。 「心も欲しい。お前が全部欲しい」 「・・・よくばり」 「何とでも言え。なりふり構っている余裕なんかないんだ。お前が欲しい」 そんな風に簡単に言葉にしてしまえる若林くんがうらやましくて、ならなかった。いざと言う時に手を離さなければならないのは、きっと僕の方で。 「ずるいよ」 「分かってるさ。でも好きだ」 きっと君はそれでも僕を、手に入れる。
(おわり)
from past log<2009.1.28>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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