※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
本日も xxx-titlesさまよりお題をお借りしています。 お題一覧はこちら 自分の隣で聞こえる静かな寝息に、もう我慢がきかなくなった。 付き合う、ことになって半年。優しく可愛い恋人には心から満足している。思い切って打ち明けた想いを、奇異の目で見ることなく、真剣に考えて、受け入れてくれた時には、本当に嬉しくて、大事にしたいと思っていた。今でも、誰よりも幸せにしてやりたいという気持ちは変わらない。むしろ、自分に向けられる笑顔がますます可愛く思えて、日毎に思いは募る。
もっと欲しい。
15で自分の所に来るまで、誰とも付き合ったことがない、と言っていた純情な恋人は、キスさえ未だ慣れない様子で、顔を近付けるだけで頬を赤くする。その岬に、もっと先を提案したら、怖がられてしまいそうで怖い。 そんな怖さがあるとは、この恋をして、初めて知った。
「若林くん、おやすみなさい」 その葛藤を知らない稚い恋人は、今日も平然と同じベッドに入って来る。最初に泊まりに来た時に、下心から同じベッドで語り明かした。そのまま腕の中で寝てしまった岬の暖かさに、幸せでたまらなかったのが、今ではその重みが辛い。 眠そうに目を擦りながら、岬は俺の横に入って来た。間近にふんわりした岬の存在感が迫って、俺は胸が締め付けられそうになる。明後日に岬は帰ると言う。 「岬」 いつものように、額に口付ける。唇で、すべすべの額を感じただけでは足りない。柔らかな頬に触れても、岬は少しも嫌がる様子はない。 「・・・良いか?」 耳元で囁いても、岬は眠そうで、目を開ける様子はない。岬が喜ぶから、と引っ張りまわしたせいで、疲れているに違いない。 「な・・に?ごめん、悪いけど・・・ねむい、から・・・明日にして・・・」 寝息混じりの、可愛い声で甘えられても、逆効果だ。
明日まで待てる位なら、きっとお前が大人になれるまで、待てるんだろうが。天使の寝顔に口付けて、俺は自分の心の悪魔を憎んだ。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 PC何とか回復です。 書きかけが8つもあるので、本当に何とかしないといけません。
拍手お礼: みき様。いつもありがとうございます。 感想をたくさん書いて下さって嬉しかったです。 「若林くん目覚まし」の若林くんの切なさ、気付いて頂いて嬉しいです。 「恐怖の一夜」は、本当は恐怖だと思います。 その二つを踏まえて、今日のを書きました。暗くてすみませんね。 あとは、直接お返事させて頂きます。遅くなってすみません。 今後ともよろしくお願い致します。
拍手のみの方もありがとうございました。励まされました。
from past log<2009.1.25>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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