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後夜祭
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
文化祭の後夜祭で、クラブ単位で仮装行列をすることになった。10月だから、ハロウィンとも重ねているらしく、参加しないと言ったら、サッカー部の仲間からブーイングを受けた。
仕方なく、参加することにした。とはいえ、仮装行列の話を聞いた時から、何をするかは決めていた。ただ、踏み切るのには、勇気が要る。
部室に置かれたままのユニフォームを手に取った。若林くんが高校に遊びに来た時に、置いて行ったものだ。
一度、若林くんが手続きの関係で帰国した時に、南葛高校のサッカー部に寄ってくれた。練習に飛び入り参加して、僕のシュートを二回も止めた若林くんは、悔しいけれどかっこよかった。
「ユニフォーム、持って帰るよね?洗濯して、若林くんの家に届けるよ」
練習後の部室で尋ねると、若林くんは首を振った。
「そのユニフォーム、小さくなって、もう着れなくなりそうなんだ。どうせだから捨てておいてくれ」
そう言われたものの、修哲のみんなの猛反対もあって、洗濯をして残したのだった。
「僕も捨てるのは気が引けたから、みんなが残すって言ってくれて、良かった」
家に帰ってから話した僕に、若林くんは愉快そうに笑った。
誰にも話したことはないけど、若林くんと僕は、いわゆる恋人同士だ。僕がまだフランスにいた頃に付き合い始めて、日本に帰る時も、サッカーとこれだけは諦められなかった。
だから、南葛に帰って来た時も、若林くんは誰にも内緒で僕の家に寄ってくれた。
「整理屋の岬でも、そんなこと思うんだな」
僕をからかう口調は、楽しそうなだけじゃなく、何だか嬉しそうだった。洗濯する時に、ユニフォームを眺めてたのを見られたのかも知れない。恥ずかしい気持ちをごまかすように、わざとらしく冷たく言い張る。
「いざという時、オークションに出せるしね」
「それはひどいな!?」
怒ったふりで捕まえに来た腕に、わざと捕まった。そうきつく掴まれている訳ではないのに、胸が苦しいのは、好きでしょうがないせい。
洗濯して、きっちり畳んでおいたユニフォームを手に取る。洗濯して、片付けたのも僕だから、もう一度そうすれば良い。どうせ保管するならと、糊を効かせてアイロンをかけたユニフォームに袖を通す。
…大きい。予想はしていたけど、実際に着てみると大きくて、全く決まらない。ズボンはブカブカだし、帽子だって調整して絞っても、まだ大きい。少しだけ深めに被って若林くん風を気取るのにはちょうど良いけれど。
それよりも様にならないのが、上着だ。シャツは自分のシャツの上からでも余っている。ぶかぶかさを確かめるために体に手を回したら、まるで若林くんに抱きしめられているような気になった。できるだけしわを伸ばして整えると、僕は部室を出た。
グラウンドに出たところに、サッカー部のみんなが集まっていた。いつもなら「みんな!」と呼び掛けるところだけど、今日は違う。静かに歩いて、みんなに近付いた。
「わ、若林さんっ!?」
「若林!?」
みんなのざわめきの中を通り過ぎ、少しだけ帽子の庇を持ち上げると、驚きの声が上がった。
「岬!?」
若林くんのことは、いつも見ていた。歩き方や動き方のくせ。体格は違っても、それらしく見せかけようと思った。
「さあ、行こうぜ」
声だけはどうにもならなかったけど、できるだけ低い声で促した。
サッカー部だけの内輪受けではあったけど、思ったよりもみんなで盛り上がって、僕は若林くんの人気を実感した。似せたつもりでも、体格自体が違うのに錯覚が起こったのは、みんなが若林くんを慕っているからだ。
気分はずっと高揚していた。若林くんのユニフォームを身にまとい、若林くんに似せてふるまうだけで、若林くんを近くに感じるようだった。誰にも知られちゃいけない秘密なのに。普段遠く離れているだけに、それだけで胸がドキドキした。
「勝手に借りてごめんね、これしか思いつかなくて」
他のみんなは、ハロウィン用の衣装が多い。流血メイクまでした修哲トリオはやり過ぎとしても、みんな凝っている。新田も有名な外国のアニメ映画の格好だった。そんな中、学ラン姿の中沢さんと僕はかえって目立っていた。
「岬の物真似が見られて良かったぜ」
「岬はそうしてると、けっこう男前だよな」
頭を下げた僕に、滝くんと来生くんが言ってくれたのが救いだった。
それが、何故か若林くんの耳に入り、動画まで持っていたのだけは納得がいかないけれど。
(終わり)
拍手ありがとうございます。
身内の高校生の文化祭に行ったついでに書きました。
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[2018/09/15 22:00]
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