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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
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酷暑
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「日本は相当暑いらしいな。それに比べてこっちは過ごしやすいだろ、ゲンさん」
朝のニュースで、世界中が異常気象だと、取り上げられていた。その番でを見たらしいカルツの言葉に、若林はピクッと太い眉を動かす。
 夏でも気温の低いこの町でも、今年は確かに暑い。そうなれば、普段から温暖な故郷がどうなっているか、若林は想像できない。まして、ロッカーには冷房もついていないという高校はどんな暑さなのか。先日、送られてきた写真で見る限りでは、南葛高校のユニフォームは暑そうだ。
「よしっ!」
何かを決意した顔で、若林はベンチから立ち上がった。不意の大声に、カルツが「わわっ」と後ずさったことにも気づかぬ勢いで、走り去る。


「何、これ…」
「涼感シャツだってさ」
今までのユニフォームとは明らかに違う手触りに、チームメイトからは歓声が上がる。涼感、といってもそれほどの効果があるとは思えないが、それでも今までのユニフォームとは、涼しさが格段に違う。
「さすが、若林さんっ!」
感涙せんばかりの元修哲カルテットをよそに、 岬は複雑な表情になっていた。サッカー部の写真を頼まれて送ったことはあったが、まさか、それを再現して送って来るとは思わなかった。しかも、他のものとは違い、11番のユニフォームはシルクだ。しかも、洗える素材。
「…贅沢に慣れる訳にはいかないのに…」
それでも、着心地よく涼しいユニフォームには勝てそうになく、優先すべきはお礼か恨み言か、非常に悩む岬だった。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
アニメ見ながら、南葛と明和のユニフォームでは、熱のこもり方が違うだろうと思いました。
南葛SCバージョンで最初は書いたのですが、さすがにそんな時間はないな、と南葛高校バージョンに。
涼しいシルクですが、透けない素材だろうな、と書きながら思いました。愛ですね。
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