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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
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トライアングル(4)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意下さい。
※登場人物の性格が一部異なりますが、仕様です。


「小次郎、若島津は?」
南葛に「偵察」に現れた日向に、岬が尋ねる。普段とは違い、ぶっきらぼうな岬の言葉遣いに驚く者の多い中、日向自身は岬の雰囲気に驚いた。顔はそのままなのに、やけに可愛らしい感じに映る。
「フェイントなんか使うな」
と言った日向に
「うるさいなっ!」
と返し、周囲を凍りつかせた上、ケンカになったあの岬とは思えない。
「それが、若島津が交通事故でな・・・」
そして、自分の話している間、岬の周囲を心配そうにうろつくチームメイトには閉口した。
「そう。お大事に。よろしく伝えてよ」
ずいぶんと、ここでは愛されているらしい、と日向は苦笑した。岬の名が、日向とケンカし、若島津とタイマンをした男として、明和FCで語り継がれていることを知ったら、今のチームメイトはどう思うのだろうか、と笑う。若島津には良い土産ができた。

「へえ、岬が南葛に」
あの日、夕焼けの中を日向と二人走ったことを思い出して、若島津は笑った。相変わらずあの顔でやんちゃをしているのだろうか、と思い出をめぐらす若島津に、それを察した日向が釘を刺す。
「あいつ、にこにこしてたぜ。それで、お前にお大事に、だって」
困ったな、という口調の日向に、若島津は笑ってみせる。
「それより、南葛に岬がいるんじゃ、俺が戻った方が良くありませんか?」
きりっと表情を引き締めた若島津に、日向は手を振る。
「良いから、無理するなよ。若林はたいしたことなさそうだし、岬だってあんなにへらへらしてるんだ、何てことはないさ」
そんなことはないだろう、若島津の胸に、嵐を告げる予感が走る。
「だから、お前はゆっくり治せよ」
日向は身内には絶対に牙を向かない。守るための牙を外に構える日向に、その日向自身を守る牙が必要なことを教えてくれたのは岬だった。
「はい」
素直に答えながらも、若島津の中で闘志が燃え上がる。今の自分にとって、それが何より自分の傷を癒してくれることを、若島津はよく知っていた。

 決勝戦で、南葛に敗れはしたものの、戦って嬉しかったのは初めてだった。日向が雄雄しく涙を拭う様子を見守りながら、若島津は、自分を見ている岬に気づいた。
「岬、俺のこと忘れてただろう」
恨み言の一つも言いたくなったのは当然のこと。大会に駆けつけてすぐ、日向から聞いた岬の様子を見た。チームメイトに囲まれて楽しそうに微笑む姿に、あの日、言えなかったことを、思い出す。
「ありがとう」
言おうと思った。しかし、岬は知らない顔をして行ってしまった。
「だって、若島津って事故で入院しているって聞いてたし、もっと爽やかな感じだったもん」
ケガをして立ちにくいとはいえ、岬が若林の肩を借りているのも、違和感がない訳ではない。昔の岬だったら、たとえケガをしていたとしても、人に助けを借りることはなかっただろう。
「お前こそ、変わったな」
若島津の言葉に、岬は首を振る。
「ううん。若島津には負けるよ。あんなにさわやかくんだったのが、山篭り帰りみたいだし・・・でも、あんなに冷静な判断とか、チーム全体を見る目とか・・・すごいな、と思った」
岬の方は、少し毒がある辺り、変わらないらしい。山篭り帰り、なんてこんなものじゃないぞ、と言おうとして、若島津はつい笑顔になっている自分に気づいた。
「俺は、日向さんのGKになれたか?」
「うん。僕はそう思った」
額から血を流し、泥だらけなのに、微笑む岬は可愛かった。話している内に、額から更に血が流れ出て、痛いだろうに、平気そうな様子などは相変わらずではあるが。
「養生しろよ。岬も、若林も」
結局「ありがとう」は言えそうにない。背を向けた若島津を、岬の声が追う。
「うん。ありがとう」

(つづく)

(5)へ

拍手ありがとうございます。
やっと小学生編終わりました。変な話ですが、まだ続きます。

拍手お礼;
さくら様。いつもありがとうございます。
若島津くんの小学→中学の性格の変化ってすごいので、
きっと元からおとなしくしていた人なのじゃないかな?と。
一方、岬くんは小学校時代の食堂の時に「やめろ、松山」です。
確かに某先生の性格設定ができていなかったのかもしれませんが・・・
考えると楽しいです。
あと、若島津くんは小学生時代から、試合全体を見て冷静に判断する能力の
高いGKでした。でも、空手は個人技。若堂流は確かに百人組手もしますが、
いくら息子でも、いきなり集団格闘から入らないと思うんです。
その彼が集団球技的視野に長けている、というのは不思議でした。
吉良監督がそのタイプかは私は疑問です。U-22の指導でも個人技重視。
彼に育てられた日向くんと沢田くんは、どうもそういうタイプではないし。
そこで、岬くんとの接触でそういう刺激を受けた、なら面白いなと思って
書いております。
まあ、穴もたくさんありますけれど、そういう補完も楽しいです。(自分が)
その他はまた、そちらで。

拍手のみの方もありがとうございました。

from past log<2009.1.15>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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