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「ちっぽけな恋のお話」
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
診断メーカーの
あなたのBL本
をまた試してみました。
--------------
源岬のBL本のタイトルは「ちっぽけな恋のお話」で、帯のフレーズは【手を繋いだ。心臓が止まった。】です。
--------------
「そう言えば、今度の練習の日に夜店があるの知ってっか?」
練習後のロッカールームで話し始めた石崎に、いつもは足を止めることもないが、つい耳を傾ける。たまたま静かになってたせいで、他のみんなも様子を見ている。
「次の練習ってことは、来週の土曜日だね」
素早く着替え終わった岬が、畳んだタオルをバッグに詰めながら顔を上げる。岬は準備も早いし、片付けもきちんとしていて、いつも隙がない。
「そうそう。神社のところな。行く?」
石崎の問い掛けに、岬は小首をかしげた。そんな動作の一つ一つが様になっていて、つい目で追ってしまうことがある。
「俺行きたいな!岬くんも行こうよ」
岬の隣に陣取った翼が、バッグにタオルを押し込みながら言う。岬とは随分違っているが、このチームでは、この派閥が主流だ。
「うん、僕も行くね」
岬が答えたところで、俺はみんなに声をかけた。
「じゃあ、せっかくだからみんなで行こうぜ!それなら、家で話しやすいだろ?」
「そうですね!さすが若林さん!」
修哲の仲間の意見は聞くまでもない。幸い、反対意見はなくて、練習後にそのまま行くことに決まった。
梅雨時期の割に晴れていることもあって、神社の境内は思った以上に人でいっぱいだった。
「すげえ良い匂いしてんなあ」
「腹ペコペコだぜ」
石崎がキョロキョロし始めているし、来生達も店の方ばかり見ている。何となく集団のまま動いていたが、次第にバラけて来ていた。そろそろ、と思って後ろを振り返ると、岬は周囲を見回していた。
「どうした、岬?」
「若林くん…翼くんが見当たらなくて…」
神社に着いたところで、みんな揃っているのを確認したはずだった。それが見当たらないとなると、岬が心配するのも無理はない。まして他の奴はともかく、翼は今年転校してきて、この神社のこともよく分からないはずだ。
「じゃあ、一緒に探そう」
そう言うと、岬は少し青ざめた顔を上げて頷いた。
石崎が言い出さなくても、元々岬に声をかけるつもりだった。
岬は気になる奴だ。転校初日に、道端で出会い、対戦した。最初から勝負を挑んできた翼とは違い、腹も立たなかった。可愛い顔の割に、気が強くて、優しくて、しっかりしていて、そんな奴には今まで会ったことがなかった。
だから、この前岬が夜店に行ったことがないと話しているのを聞いて、絶対に声をかけようと思っていた。石崎の誘いも良いきっかけだった。
「岬も、引っ越してきたばかりだろ?俺から離れるなよ」
「うん」
心配そうな顔をしていた岬はすぐに頷き、微笑んだ。
「ありがとう」
こうして間近に見ると、やっぱり小さい。色白の顔はサッカーをしている時以外は柔らかい表情を浮かべていて、優しい声もあって、話していると、心が浮き上がるような気がする。今も、心がふわっとした。
「じゃあ、はぐれないように」
手を伸ばして、岬の手を掴む。柔らかい小さな手は少しひんやりしていた。
これくらいは大丈夫だろうと思ったが、思ったより心臓がドキドキして、止まってしまうかと思った。
「あ…うん」
戸惑ったように付いてくる岬を見た時は、もっと。手を繋いだら、心臓が止まったなんてシャレにならない。
今日はユニフォームのままでなく、着替えを持って来るように言っておいて良かった。繋いだ手の汗さえ気になってしまう。
「岬、暑くないか?」
「うん、暑いね」
そう言いながらも、汗をかいているように見えない涼しい顔で、岬は笑い返した。
「ラムネ飲もうぜ」
「うん」
誘った以上はおごるつもりだったが、岬はいらないと断った。
「ラムネ、飲んでみたかったんだ」
珍しく子供らしく笑う岬に、また胸が音を立てた。
一旦集合地点まで戻ってから、来た道を戻った。相変わらず人が多い中、人混みの騒音に、聞き慣れた声が混じっている気がした。岬も同じことを思ったのか、その辺りを覗き込む。
「あれ、岬くん、どうしたの?」
思った通り、そこには翼がいて、覗き込んだ岬と俺を、不思議そうに見返した。その周りには石崎や浦辺もいる。
「翼くんがいなくなったから心配したんだよ」
翼に走り寄った岬は、安堵したのか目を潤ませている。そっと離した手に、岬は気付いた様子もない。
「わりぃ、わりぃ、翼が財布忘れたって岬に言うの忘れてたぜ」
石崎が坊主頭をかいて謝るが、俺は許せなかった。
「お前、岬がどんなに心配してたか…」
怒鳴りかけた俺を止めたのは岬だった。
「若林くん良いんだよ、本当に無事で良かった」
優しい笑顔で微笑む岬に、俺も出した拳を引っ込めるしかなかった。
「本当に、お前らって翼の保護者みたいだな」
その次に石崎が口にした言葉には、さすがの岬も止めなければ良かった、という顔をしていたが。
翼や石崎達と合流して、もうしばらく夜店を楽しんだ。
石崎が輪投げで、3回外れたのを見ていると、いつの間にか岬が隣に来ていた。
「若林くん、さっきはありがとう」
岬が言っているのは、俺が岬のために石崎を怒ったことだろう。翼が忘れ物をしたことを岬に知られたくなかったとはいえ、石崎も知らないと言えば、岬が心配するのは間違いないのに。
「当たり前だ。岬が必死に探してたのは知ってるからな」
岬は変な大人が多いから、と相当心配していた。確かに、財布を取りに帰ると知っていれば、一緒に付いて行っていただろう。
「それもだけど…一緒に探してくれて、ありがとう。心強かった」
岬の優しい眼差しに、さっき手を繋いだ感覚が蘇った。胸の中に温かいものが満ちて、心臓の音が大きくなる。
「こっちこそ、楽しかったぜ」
「…うん」
何でもないように笑いかけながら、さっき岬の手を握った掌は妙に熱を帯びている。胸の中は更に騒いで、きっとしばらく落ち着かないだろうと思った。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
夏祭りの時期なので、この話になりました。手をつなぐ源岬というだけで、妄想が捗りすぎて、苦しくなります。
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[2018/07/31 22:00]
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