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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
属性カード
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「属性カード?」
三杉の言葉に、岬が首を傾げる。合宿所に練習に来た岬が、廊下で拾ったカードを三杉に届けたところ、三杉は少し顔をしかめてから受け取った。そして、三杉を悩ませるほどの何かなのかと尋ねた岬に返って来た答えがそれだった。岬が日本を離れて3年というビハインドはあるが、それにしても全く聞き慣れない言葉に、岬の謎はいっそう深まる一方だ。
「弥生くんが会長を務める『全国サッカーマネージャー会』で流行っているらしくてね。この合宿で見かけるのも三度目なんだよ」
三杉はそう言って、いかにも手作りらしいカードをシャッフルした。
「論より証拠だね。さあ、どうぞ。あ、若林くんも」
三杉に声をかける前に、岬が話していた若林も呼ばれ、三杉の差し出した赤と青のカードをそれぞれ1枚ずつ引く。
「このカードは、マネージャー達が運命の相手を占うカードらしいよ。性質やポジションが書いてあってね。ちなみに、翼くんは「年上」「FW」を引いたんだよ」
最後の残念そうな口調に、岬は今自分達がカードを引かされているのは、翼が三杉を示唆するカードを引かなかったことの嫌がらせだと感じた。だから、すぐに提示するのはためらわれたが、若林はそうではなかった。
「「かわいい」「MF」だったぞ」
目の前にもう一人MFがいるのに、カードを強引に突き付けてくる若林に、岬は笑顔のまま後ずさりした。
「おい待てよ、岬ィ!」
「ごめん、僕用事を思い出した!!」
「弱った」「GK」のカードを持ったまま、岬は逃げ出す。四面楚歌で、周囲に味方の少ない若林の苦渋はよく知っている。だが、これを見せる訳にはいかなかった。

 当たっているだけに。


 逃げ出した岬の後ろ姿を見送り、三杉は苦笑いした。二人が特別な仲なのはとっくに分かっていた。岬がそれを隠したいことも。
「岬はやっぱり足が速いな」
脱兎の如く逃げ出した岬を惚れ惚れと見送る若林が全く隠す気がないことも。

「…やっぱり、このカードは処分しないとね」
三杉はやはり苦々しい顔で呟いたのだった。
 
(おわり)


拍手ありがとうございます。
PCの調子が悪い間に、通院したり、身内が亡くなったりで結構忙しかったのですが、思い付いたら書いていこう、は継続で。
岬くんが「弱ったGK好き」属性なら面白いってだけで書きました。30分くらいで書いたものなので、勢いだけですみません。
そして、弥生さん、いつもすみません。
と言っていたら、今日は朝から地震で大変でした。お通夜には行けなくなりましたが、まあ無事に一日過ごせて良かった。

以下、コメントお礼
クミノクイーン様、初めまして。コメントありがとうございます。
パチンコ系の記事にコメントが入ることがないので、何だか嬉しいです。
なるほど、公式さまのチャンネルがあるのですね。適当に検索しただけでしたので、ちゃんと探してみます。
そして、「裏ボタン」!源岬が達成できる美味しい機能があるんですか!?頑張って調べてみたいと思います!
貴重な情報をありがとうございました。夢が広がります!

くるみ様、いつもありがとうございます。
アニメには色々思うところもありますが、私は美味しいところどりでいきますので、妄想を頑張りたいと思います。
そして、地震の件でもご連絡ありがとうございました。
大変でしたが、おかげさまで無事です。このまま余震がないことを祈っています。

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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