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友達の権利
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
夢を見た。
「誕生日に何か欲しいものがあるか?」
尋ねる父さんに、僕は何も答えられない。
電車の中、ついうとうととしていたらしい。乗り過ごさなくて良かったと安心した後、顔が突っ張っるような痛みに、頬を押さえた。自分では思っていなかったのに、涙が出ていたみたいだ。日本を離れて、こんな夢を見ることは少なくなっていたのに、心の中には、まだ残っているのだと思う。
子供の頃のことを思い出すまでもなく、頭の中に浮かぶのは一つだけ。離れてしまった友達に会いたい。
ドイツの若林くんを訪れるのは2回目だ。若林くんといた期間は、いつもよりは少し長かったけど、若林くんと同じ学校になったことはないし、同じチームだった時期は短い。まさかこんな風に会いに来るようになるとは思っていなかった。
転校してから、昔の友達に会いに行ったのは、若林くんが初めてだ。今までは、もし忘れられていたら、だますように前日に引っ越したことを怒っていたら、と思うと、昔の友達を訪ねる勇気はなかった。だから、せめて目の前にいる相手は大事にしようと思って来た。
でも、小次郎や松山と再会して、離れても友達でいられるんだと分かってからは、一歩踏み出す勇気が出た。
それと、隣国にいるのが若林くんだったのも大きい。若林くんは、僕が何も言わずに引っ越したことを咎めたりはしないだろうし、もし僕のことを忘れていたとしても、受け入れてくれるだろう。
そう思って、会いに行った若林くんは、僕のことを歓迎してくれた。向けられる笑顔に、喜んで迎えてくれていることが伝わり、会いに行って良かったと思えた。
今日は、若林くんは駅まで迎えに来てくれた。
「こっちまで来てくれてありがとうな」
「若林くん、お誘いありがとう。でも、お休みだったのに、良いの?」
約束はしていたけど、気にはなった。お休みは少ないと聞いていたし、僕達のことだから、休みでもサッカーをするのは間違いない。せっかくの休みの過ごし方としては、理想的だとは言えない。
「元々休みは友達と遊ぶのが多いからな。この前もチームの奴の誕生日で…」
言いかけた若林くんは、ふと気付いたように僕を見遣った。
「そういえば、岬の誕生日っていつなんだ?」
よく聞かれることだ。ただ、聞かれる頃には、もう過ぎているか、誕生日の頃に僕が引っ越しているか。結局、フランスに来るまでは、友達に祝ってもらう誕生日というのは夢のまた夢だった。
「もう過ぎたから、気にしないで」
いつものように答えたけど、若林くんは退かなかった。
「いつだ?」
「5月」
仕方なく答えた僕に、若林くんは目を見開く。少し怒っているようにも見える顔で、若林くんは静かに言った。
「…確かに過ぎてるな」
若林くんは、夏の深まった木立に目をやりながら、一瞬考え、それから笑顔になる。
「よし、じゃあ今日は予定変更な。美術館に行った後、誕生日会だ」
その言いように、初めて対戦した対抗戦を思い出した。…やっぱり、相変わらず絶対君主だと思った。それも、あんまり楽しそうに嬉しそうに笑うから、逆らい切れないところがなお悪い。
「良いよ、もう過ぎてるから」
「ダメだ!これから毎年祝ってやるんだから」
誕生日って、こんなに祝う側の権利が強いものなのだろうか。僕の表情から疑問が漏れていたのか、若林くんの返してくれた答えは、こうだった。
「素直に祝われろよ。誕生日を祝うのは、友達の権利なんだぞ。岬とはこれからも長い付き合いになるだろ?」
…その言葉が、その日にもらった何よりのプレゼントだった。と言っても、若林くんは他にも色々してくれた。何か欲しいものはないかと連れ出してくれて、一緒にご飯を作って、すごく選んで買ったケーキを食べて。でも、ずっと友達でいてくれるという力強い言葉は、何にも代えがたい。
だって、あの夢はもう見ない。
それからは、若林くんは毎年僕の誕生日をお祝いしてくれている。それは恋人になっても変わらなくて、イジワルで一度聞いたことがある。
「誕生日を祝うのは、友達の権利じゃなかったっけ?」
「ああ。だが、恋人の特権でもあるぞ」
悪びれるどころか誇らしげに笑い、恋人は今年も誕生日をお祝いしてくれたのだった。
(おわり)
岬くん、お誕生日おめでとうございます。
何度目か分かりませんが、こうしてお祝いできて、本当に幸せです。
今年は、新アニメと連動しているような誕生日ですので、余計に素晴らしい。
マドリッドオリンピックの決勝リーグの試合も気になりますし、今年も目が離せません。
さらなる活躍、そして幸せを心からお祈りしております。
今年のお誕生日話は、結局若林くんがプレゼント、のような話になってしまって、それが一番面白かったりします。
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[2018/05/05 00:00]
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