先日10000の時に、あやしかったので、11111も仕掛けておいたところ、 今回はちゃんと踏んでいただけたようです。 カウンターが二つある当ブログですが、一応キリ番もやりたい、と思い、 携帯用に二つ目を設置したのですが(一つ目は携帯もカウントするが、 携帯からは見えません)携帯を感知しないことは変わらないようです。 難しいのですが、どうも入り口が二ヶ所あって、携帯用の入り口には感知器が つけられない、携帯でキリ番を踏むには、直接アクセスカウンターを置いてある ところまでいかないといけない、という問題があるようです。 PCでは本当にちゃんと作動するんですけど。 ・・・って、何のことやら。自分としてはものすごく大きな問題でして。
とりあえず、11111歩を踏んで頂いた青香様。 初めまして!リクエストどうもありがとうございました! ・・・想定しておりませんでした。僻地の小さなブログに他CPの方が。 書いたことありませんが、よろしいですか? ぱっと見渡して頂いてお分かりかと思いますが、すごくぬるいです。 ですので、更にぬるいものになりますが、それでも構いませんか? あと、長いのは多分無理かと。 せっかくリクエストいただいたのに、及び腰で申し訳ないのですが ・・・シュナ×源。 今からご期待に沿えない敗北感に打ちひしがれております。 うちなんかのキリ番を踏ませて、期待させてすみませんでした。 とりあえず書いてみたいと思いますが、気長にかつ寛大に待って頂けると ありがたいです。
↓1/19追記。↓
「ねえ、これ若林くんのチームメイト?」 部屋に無造作に貼っていた写真を岬に見咎められ、若林は困った顔をした。それから、しまった、という顔になる。その思いがけない百面相に、岬は何かを悟ったように微笑む。若林と肩を組み、同じユニフォームで写っているのは、冷たい金髪の冴え光るような美貌。 「ふ?ん、そうなんだ。でも、今日はいなかったよね?」 三年前、小学校時代にチームメイトだった岬が突如現れて、二回目の訪問である。到着してからまだ数時間しか経っていない。それでも、若林にとっては長い長い時間のように思えてきてならなかった。苦労してきた成果、あどけない顔立ちをしている割に、岬は昔から大人で、たったそれだけのやり取りで、シュナイダーとのことをすべて見透かされたような気がして、若林は写真を外した。 「・・・移籍したんだよ。裏切り者だ」 岬は表情も変えずに、写真が丁寧に外される様子を眺めていた。 「そうなんだ。でも、契約なんだよね?」 「ああ」 「別に裏切り者、でもないと思うけど」 プロは自分の技量でチームと契約をする。技量を磨き、高める一方で、その技量に誇りを持たなければ、プロとしてはやっていけない。己の技量一つで渡り合っていく以上、最もそれを活かせる場所を選ぶのは当たり前だと、世間では見られている。 プロ、を自認する若林らしくない考え方だと、岬が指摘するのも当たり前だった。 「何を、裏切られたの?」 柔らかい表情のままで核心を衝く岬に、若林は押し黙るが、それは肯定にしかなりえなかった。 「君を、なんだ」 笑いもせず、からかいもせず、ただ静かに微笑む岬に、若林は唇を噛んだ。痛い、痛い傷が胸の中で蠢く。 「話くらいなら、聞くけど」 写真を見て、相手も分かっただろうに、少しも顔色を変えぬまま、ただ声色を優しくした岬に、自分はそれほど傷ついた顔をしたのか、と若林は自戒した。 「シュナイダーが正しいのは、分かる。それでも・・・一言言ってくれれば」 ついてこい、どころか、どう思う、と問われもしなかったことを若林は思い出した。頭では分かっていても、心がついていかない。 「それは僕に言うことじゃないよね?・・・健闘を祈るよ」 微笑みながら肩を叩いた岬に、若林は目を伏せた。
「久しぶりだな、ワカバヤシ」 見慣れた、そして今では懐かしくすらある金髪に、若林は目を向けた。かつてのチームメイトであり、そして今は敵、カール・ハインツ・シュナイダーがそこに立っていた。 「・・・待っていたのか?」 試合が終わってすぐに姿を消したから、てっきり家族と帰ったとばかり思っていた。そうでなければ、見上の長話につきあうこともなかったのだが。若林の表情を読み取ってか、シュナイダーは以前と変わらぬ口調で言う。 「ちょっと、良いか」 今日は、シュナイダーのハンブルグJrユースの一員としての最後の試合だった。相手が若林の母国である全日本Jrユースであり、監督が恩師ということもあって、試合終了後にすぐシュナイダーを追いかけることはできなかったものの、気持ちはそう動いていたのは間違いなかった。 「ああ。俺は用事はないが、お前は?」 「俺もなくなった」 怪訝な顔をする若林をよそに、シュナイダーは先に歩き出し、若林は慌てて追う。 「ゆっくり話をするなら、俺の家だろ?」 「良いのか?」 それを敢えて尋ねたシュナイダーに、今までになかった距離を感じ、若林は一瞬目を閉じた。今までなら、そう誘わずとも率先して向かっていたのに。 「ああ。何も用意はないが、来いよ」
「それにしても、ひどくやられたもんだな」 家に着き、間をもてあますと思いきや、普段通りの口調で言われ、若林は苦笑した。日向に殴られ、腫れ上がった顔が、シュナイダーと別れる顔だというのは、スパイスが効きすぎている。 「昔を思い出すな」 肩に腕をまわしてきたシュナイダーを、若林は静かに見上げた。傷ついた顔が醜い、とシュナイダーが言ったことはなかった。むしろ、若林の努力や向上心の証として賞賛するシュナイダーに、くすぐったい思いをさせられたことはあっても、いつもこうして抱かれた。 「ああ」 いつからとはっきり分からぬ程自然に、こうなっていた。東洋のサッカー後進国から来た人間のどこがよくて、皇帝とまで呼ばれるシュナイダーが親しくしているのか、と陰口を叩かれていたのは知っていたが、それは魂が引き合ったのだと、若林は信じていた。シュナイダーが自分の味方をしてくれることはない。若林が自力で打ち勝ち、上がってくることを誰よりも信じているのはシュナイダーだった。 「今日はどうしても勝ちたかった」 呟くようなシュナイダーの言葉に若林は顔を上げた。 「お前の母国日本を、粉砕してやろうと思ってた。二度と帰りたいなんて思わないように」 初めて会った時から泣かせてやろうと思っていた。一目で恋に落ちるのがキューピッドの仕業なら、一目で己を縛り付けられるのは、悪魔の導きか。日本にいるという友達の話を聞くのすら、腹立たしかった。そのチームを打ち砕くのは、昏い愉悦だった。 「俺から離れて行くのはお前の方じゃないか」 掴んだ肩を揺する若林に、シュナイダーの蒼い瞳が、見開かれる。置いていかれるくらいなら、置いて行く方が良い。そう思っていた。完全に、離れられなくなる前に、別れるつもりをしていた。 「離れやしないさ、ワカバヤシ。そんなに簡単な絆じゃない」 失ったものの大きさに気付くのは、いつも失った後だった。目に見えないものにすがっているのは自分の方だったらしい。それでも、まだ失ってはいない。 心に立つ波を悟られぬよう、シュナイダーは若林の唇を奪った。
(おわり)
青香様、すみません。私は書いていて最後までシュナイダーという人がよく分からなかったのです。必死で解釈はしたものの、どうしても分からなくて、こんなものに。狂言まわしに岬くんを使ったのは、他にそういう人がいなかったからです。これでも努力はしたんですが。失礼しました。
from past log<2009.1.9>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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