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今日のきみとぼく
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停電事変
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
不意に明かりは消え、室内は暗闇に包まれた。
「…どうしたんだろ?」
「多分建物のブレーカーが落ちたんだろうな」
窓のない部屋では、月の光さえ入って来ない。岬の声に不安そうな色を感じて、若林は手を伸ばした。普段生活している空間だ。見えなくても、ソファーの方向は分かる。岬の声をたどるように手を伸ばせば、同じく伸ばされた指先が触れた。
「大丈夫か?」
「…うん、平気…」
岬の答えを聞くまでもなく、若林は岬を抱きしめた。
暗いところが苦手だ、と岬が言ったことがある。何もかもそつなくこなす岬らしからぬ物言いに、若林は気になって聞き返した。
「怖い訳じゃないよ。ただちょっと不安になるだけで…」
言葉を濁す岬に、その不安は恐らく岬の幼年期の記憶に起因するのだろうと思って、若林はそれ以上聞かなかった。それだけに、暗闇の中で心細い表情を浮かべる岬を想像すると、堪らなかった。
「わ、若林くん」
いきなり抱きしめられて驚いた様子の岬に、若林は腕の中の岬に手を伸ばし、そっと頭を撫でる。
「怖かったら、言えよ」
大きな手の重みが実感として伝わり、岬は少しだけ頭を動かして、恐る恐る若林の鎖骨の辺りにもたれた。若林の鼓動の力強さに、守られている実感があって、暗闇がもたらす特有の不安感が和らいでいく。
「ありがとう」
いつもの通りすぐに復旧すると思う、と若林は言ったが、電気は一向に点く様子がない。
「ブレーカー、見に行ってくる?」
そう尋ねる岬だったが、若林は首を振った。
「いつも隣の人が見に行ってくれるから、今回も任せておくさ」
何より、岬を放っておきたくなかった。目を凝らしても全く見えない暗闇の中、岬の声は少し震えているように思えた。柔らかい暖かい体は若林の腕の中にすっぽり収まり、普段は凛としてふるまう岬がいかに華奢かを思い知る。
「…そう?」
そして、時間が経つにつれて、岬の方はじっとしていられなくなっていた。最初は安心していたのが、落ち着くにつれて、自分が若林に抱きしめられて、守られていることを意識してしまう。それも、大事そうにまるで宝物のように抱きしめられて、岬は鼓動の早くなったことを気付かれまいとする。それなのに、意識すればするほど胸は高鳴って、まるで胸の中に鳥でも飼っているように思えて来る。閉じ込められた鳥が窓を破ろうとするように、心臓の音が激しくて、じっとしていられない。
「若林くん、離して」
「苦しかったか?」
口にしてから、キツい言葉だと気付いた。慌てて腕を離す若林に、岬は慌てた。
「ううん、そうじゃなくて…」
抱きしめられて、怖いとは思わなかった。高まる胸の音に気付かれたくないだけだと言いかけて、岬は自分の想いに困惑する。もう一度、抱きしめてほしいなんて、言えない。
「そんなに優しくしないで。ドキドキして、心臓が壊れちゃいそう」
かろうじて口にした言葉は、若林の心臓を直撃した。若林は一旦離した腕を伸ばして、まるで包むようにそっと岬を抱きすくめた。
「…こっちこそ、心臓が止まるかと思ったぜ」
この世界に二人しかいないようにも思える闇の中、岬を抱きしめたまま、時が止まってしまえば良い。胸が痛くなるようなこの想いを、伝え切れるまで。
「…岬、好きだ」
閉じ込められた腕の中、響きのある優しい声で囁かれて、岬は若林に寄り添う。知られるのが怖かった胸の鼓動も、想いも、今は伝えたくて仕方がない。
「僕も、好きだよ」
(おわり)
拍手ありがとうございます。
前回に引き続き、診断メーカーの
「僕から君へ、愛のことば」
の『「源岬の愛の言葉:光の届かない暗闇の中、壊れ物かのようにそっと包み込んで「心臓、壊れそう」』という結果から。
停電とトラブル的にロッカーに…というのしか思いつかない辺り、想像力のなさが露呈しています。
クレスリウム王国さま
で、「ヒーロー2」という話を公開していただきました。
今までも色々公開していただいているのですが、今回で99作目です。
自ブログで公開しにくい話を引き取っていただいていることが多く、時代劇からファンタジーにSFまで、相当カオスだと思うのですが、拒否されたことも、未公開にしようと言われたことがありません。銀月星夢様の懐の深さに感謝するばかりです。
また、感想を拝見して、さらに広がることも多く、萌えの共有は大事だと実感しています。
いつか、王国の風紀紊乱罪で逮捕されないようには気をつけますが。
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[2018/04/25 22:00]
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