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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
お題:「ちょっと黙っとけ」
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

本日も xxx-titlesさまよりお題をお借りしています。 お題一覧はこちら

 怖い顔をして言う若林くんに笑いかけた。何がしたいのか、よく分かっている。だから、目を逸らして、話し続けていたのに。
「どうして?」
久しぶりに会えて嬉しいのは僕だって一緒。だけど、そればかり、というのも気が乗らない。久闊を辞したり、旧交を温めたり、といかなくても、一緒にいるだけの楽しさを実感したい。
「ねえ、せっかくだから、君の活躍見たいな」
こうしている時の若林くんも好きだけど、やっぱりフィールドでの格好良さは格別で。しばらく会えなかった時期には、ビデオをよく送りつけられたものだった。僕がのこのこ出てくるのを見越して。
「本人目の前にしてるんだから、今更、だろ?」
「僕、若林くんのファンだから」
僕の言葉に若林くんは足を止め、きれいに並べたビデオから1本を選んで持ってきた。
「・・・しょうがないな」
若林くんは、怖い顔をしているつもりらしいが、目は笑っている。自信に満ちた若林くんのこと、プレイヤーとして賞賛されるのは嬉しくないはずがない。
「ありがとう」
リモコンを手に戻ってきた若林くんを見上げると、隣に座った若林くんは僕の肩を抱く。
「1本だけだからな」
「うん」
ゆったりしたソファーなのに、わざわざ側に座る若林くんに苦笑する。画面を見つめるふりをして、隣を盗み見た。フィールド上では誰の助けも要らないように見える若林くんの手は、僕の手を握ったままで、少し淋しそう。この強い人が、僕の前では相好を崩しているのは、困るけれど、やっぱり嬉しい。
「若林くん、今のプレイすごいねっ!」
あの状況で飛び出すことなく、冷静に相手を見ていた。思わず飛びついた僕に、若林くんが声を潜める。
「岬、ちょっと黙って」
寄せた肩を引き寄せて、そのまま抱き締められた。画面が消えてすぐに、耳に低い声が囁く。
「・・・お前に抱きつかれて、冷静だと思うか」
「ちょっ、ちょっと待って?」
このままだと、明日の予定が狂っちゃう。それに何より、試合の続きが見たいのに。
「ビデオ、明日見ような。どうせ動けないだろ?」
・・・いっそ、君を黙らせてしまいたい。こんなに甘く囁かれたら、負けてしまう。
「反論はベッドで聞いてやるよ」

(おわり)

拍手ありがとうございます。
初心に戻って書いてみました。
企画好き、というか、腕がないので、企画頼みなところあって。
ただ、正月休みに色々回っていたので、明和な話とか書きたい気持ちが。
あと、実はまた時代物パラレルに夢中でして、こっちが手抜きに・・・。
その割りに書くの遅いんですけど。

拍手お礼:
さくら様。いつもありがとうございます。
会社自体の買収話はないかな、と思っていました。若林家、品格ありそうですし。
しかも、ここまで遊び方にも直結しないかな、と。
それよりは金持ち仲間、の方が色々情報も入るかな、と。しかも、
株だけなら本人の意志で動かしてもらって、お買い上げしても非難されないかな、
と思ってこの設定にしました。
金持ち設定は楽しいのですが、一方的におごられるのが嫌な人もいるので、
その人のプライドを傷つけないのはなかなか大変だったりします。
一緒に幸せでいてくれるのが一番です。

M☆様。いつもありがとうございます。
岬くんに着ぐるみを着させてなおかつ、微笑ませることができるのは
誰だろうかと考えたら、松山くんしか浮かばなかったのですが、
喜んでいただけたみたいで嬉しいです。
源岬とは別のいちゃいちゃを書きたいと思っています。

拍手のみの方もありがとうございます。

from past log<2009.1.7>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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