SEO対策
今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
プロフィール
Author:真
源岬人口倍増計画同盟加入
自己紹介ページはこちら
カテゴリ
未分類 (9)
注意・目次・拍手 (39)
宝物 (48)
リンク (2)
お知らせ・拍手お礼・私信・レポート (90)
書いたもの (1060)
キャプテン翼 (137)
アニメ感想 (37)
原作5分ガイド (10)
小ネタ (66)
同人誌アンソロジー特集 (25)
描いたもの (43)
工作 (3)
仮 (0)
源岬について語る (9)
最新記事
ご入室の前に (12/31)
目次:書いたもの (12/07)
更新休止のお知らせ (12/29)
誕生日ケーキ (12/07)
新アニメ感想:第35話 「カミソリパワー爆発」 (12/05)
「ちょっと待ってて」 (12/04)
『サービストーク』 (11/29)
『好きなのにね』 (11/28)
妹め💢 (11/27)
『だいたいそんなかんじ』 (11/26)
リンク
素敵サイト様
素材サイト様
管理画面
このブログをリンクに追加する
メールフォーム
名前:
メール:
件名:
本文:
検索フォーム
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS
ブロとも申請フォーム
この人とブロともになる
QRコード
好きだと言って
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
もうすぐ電車が着く。アナウンスを聞いた岬が顔を上げる。
帰らせたくない、と何度言おうと思ったか分からない。隣の国と言っても、そう簡単に会える訳ではない。
それなのに、今も、ファンだという女の子達に囲まれて身動きが取れずにいる。少し離れた柱にもたれている岬を盗み見ると、岬は目が合った途端に視線を逸らした。
「…そんなこと、急に言われても困るよ」
好きだ、と打ち明けた俺に、岬は困惑したことを誤魔化すように、笑顔を浮かべた。
ほぼ三年ぶりに会った岬は、記憶にある姿とあまり変わっていない。相変わらず、優しい顔立ちに静かな雰囲気で、同い年の男とはとても思えない。
「俺は、三年前から好きだった」
最初に会ったあの日から、岬の存在は深く刻み込まれた。地下に眠っていた種が、春の訪れと共に芽を出すように、岬の姿を見た時に、その気持ちが蘇った。
「…そんな風に思ったことないよ」
岬が笑いながら目を伏せて、顔を反らせる前に、一緒だけ目が合った。その目は笑っていなくて、岬はおそらく俺のことが好きだ。そう確信した。
会う度に口説いても、岬は知らない顔をする。
「僕には、分からないよ」
子供っぽいふりをして、もの言いたげな瞳で、一瞬だけ見つめる岬に、心は惹かれた。思わせぶりなくせに、一歩近付けば、一歩逃げる岬を、追い詰められずにいた。
さっきファンの子に捕まった時、岬は「君のファンだろ」と俺の背中を押して、離れていった。関心のないそぶりで、視線だけは走らせて来る岬の白い顔に、イライラした。
その嘘つきで、独占欲の塊みたいな目を、鏡で見せてやりたい。お前がどんなに俺のことを好きなのか暴いてやりたい。
そして、俺のものにしてしまいたい。
「もうすぐ、電車が来るよ」
岬は静かに呟いた。まるで、この別れが平気であるかのように、岬は装う。その度に、俺は岬を抱きしめたくなる。
平気なふりをもう少し続けられるはずだった。友達の顔で、岬のお遊びに付き合ってやっても良かった。
それでも。俺はもう待ちたくはない。
「岬」
俺の横を通り過ぎて、ホームに向かおうとする岬に声をかけると、岬は静かに振り返った。
「電車が来るから」
いつも通りの様子で、岬は微笑んだ。柔らかい曲線を描く頬は、そのくせいつもよりも白く、青ざめて見えた。
「好きだって言ってみろよ」
俺の言葉に足を止めた岬に、まっすぐに目を向けると、いつも表情を隠してみせる整った顔はもう微笑んではいなかった。
「何言って…」
戸惑いに声は震え、困ったような顔はみるみる赤みを帯びた。それでも岬は首を振る。
俺は岬に向かって、手を伸ばした。そして、ゆっくりと告げる。
「この子達みんな押し退けて、お前のところに行ってやる」
岬は一瞬目を伏せると、ゆっくりと目を見開いた。長い睫毛に縁取られた目は、俺をまっすぐに見つめて、挑戦的なまでに煌めく。
「…君なんて嫌いだ!」
俺は周囲の女の子達を押し退けて、柱の陰にいた岬に駆け寄った。嫌いだと叫んだ唇はうっすらと色付き、甘く見えた。大きな瞳は少し潤んでいて、次の瞬間、俺は岬を抱きしめていた。
「や…やめてよっ」
抗う岬を無理矢理抱きしめて、唇を重ねた。柔らかい唇を何度も何度も奪う内に、俺の胸に立てられていた岬の腕は、力を失った。
「ああ、そうだな。電車が来るな」
そう言いながらも、岬を離せない。先に動いたのが負けなら、今離すのは失点になる。次の約束を、次の言葉を引き出すまでは、岬を離さない。
「それで、お前は俺のことが好きなのか?嫌いなのか?」
覗き込んだ顔には、岬の本心が表れていた。愛に蕩けた顔で、岬はか細い声を出した。
「…嫌いじゃないよ」
もうその言葉だけで良かった。再び重なった唇に、岬はもう抗おうとはしなかった。岬の背に手をまわして、やっぱり負けたのは俺の方だと気づいた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
タイトルだけ思いついて書き始めたら、楽しくなってしまって、かなり早く書けました。
いつもながら、源岬って自分の好きな要素だらけだと思います。
以下、拍手お礼
くるみ様、お久しぶりです。
翼展のグッズは本当に楽しそうで、行きたくなりますよね。
私信の件はどうぞお気遣いなく。お役に立てたのなら何よりです。
今後ともよろしくお願いいたします。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
スポンサーサイト
[2018/06/10 22:00]
|
書いたもの
|
トラックバック(0)
|
コメント(0)
<<
新アニメ感想:第10話 「小次郎あらわる」
|
ホーム
|
むぎ茶!!!
>>
コメント
コメントの投稿
名前
メールアドレス
URL
タイトル
本文
パスワード
非公開コメント
管理者にだけ表示を許可する
[PR]
カウンター
|
ホーム
|
トラックバック
トラックバック URL
→http://sukinamono11.blog63.fc2.com/tb.php/1479-c0d4e4e5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Copyright © 今日のきみとぼく All Rights Reserved. Powered by
FC2ブログ
.