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初めてのキス
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意下さい。
日本に帰る前に会おうと言ったのは、僕の方だった。
「日本に帰ったら、しばらく会えないからね」
「会いに来てくれて良いんだぜ?」
若林くんはそう言うけれど、フランスからでもハンブルクまで来るのは一苦労だ。ましてや日本からとなると…次に会えるのは、いつになるんだろう。
僕は荷物を置くと、そのまま若林くんの隣に座り込んだ。クッションの柔らかいソファーが弾み、思った以上の勢いがあったことを自覚する。
「どれだけ遠いと思ってるの?会いたくなかったのなら、良いけど」
若林くんを見上げて、拗ねたふりして膝を抱えた。
「会いたかったに決まってるだろ、岬!」
実際に会うのは一ヶ月ぶりだ。大きく腕を広げて、抱きしめてくる若林くんは、いつも会いたいと言うし、会うと嬉しいと言ってくれるけど…きっと、僕の方が好きなんだと思う。
「本当に?」
「今から、証明しても良いぜ」
頑なに膝を抱いている腕を解き、そのまま自分の肩にまわすと、若林くんは僕の背中に手をまわした。
「…もう、そんなことばっかり」
そう言いながらも、抱きしめられた胸の厚さに、やっぱりほっとする。
若林くんと付き合い始めたのは、この夏のこと。三年ぶりに再会して、三時間後には付き合うことになっていた。
「ずっと、好きだった」
声に温度があるならば、暖かいというよりも熱い声で、若林くんは囁いた。その声の切なさに、僕も打ち明けるつもりもなかった想いを口にしていた。
「…僕も…好き」
「本当か!?」
胸の中に凝った想いを昇華するように、指は絡み合う。指から腕に熱が伝わっても、まだ足りない、と若林くんは言った。
初めてのキスは、その3分後だった。
「岬、苦しくないか?」
腕の強さとは裏腹に、こんな時ばかりは心配そうなんだ。いつもは自信満々なくせに、自分のこととなると、妙に心配症な半年年下の恋人。
「平気だよ、嬉しい」
閉じ込められた腕の中で、僕は微笑む。
日本に帰ることになった時に、一番最初に思ったのは、若林くんのことだった。若林くんは僕が日本に帰っても、淋しがったりはしないだろう。そのことが心強く、そして淋しかった。
「…どうした?」
「ううん、何でもないよ」
若林くんは僕の顔を見て、両手で包んできた。
「淋しいんだろ?」
若林くんには、嘘はつけない。作り笑いで微笑んでも、若林くんはいつも見抜いて、僕を甘やかす。
「日本に帰っても、浮気なんかするなよ」
「それはこっちの台詞だよ」
じゃれ合いながらも、不安がないと言えば、嘘になる。
会えない時は淋しくて、会っている時には、違う不安が過ぎる。それでも、会いたかった。
「ねえ若林くん、お誕生日おめでとう」
耳元で囁くと、若林くんは一瞬驚いた顔をして、それから嬉しそうに笑ってくれた。
「覚えててくれたのか?」
「うん。ケーキ買って来たから、食べようよ」
誕生日を聞いたのは一度っきり。覚えていることも、そんなそぶりを見せなかった。そして、日本に帰る前に、どうしても若林くんのお誕生日を祝いたくて、会いに来た。
「いや、もう少しこのままでいさせてくれ。…嬉しいから」
もう一度強く、痛い位に抱きしめられて、僕は若林くんの背中に腕をまわした。こんなに強い背中なのに、まるで子供のように笑ってくれた若林くんに、来て良かったと思う。
ケーキを切って、プレゼントを渡した。若林くんは本当に嬉しそうで、いつもよりもベタベタくっついて来た。
「今日から同い年なんだね。たった半年だけど」
テーブルの向こうの若林くんは、とても同い年には見えない。僕より、ずっと大人で、ずっと強くて。
「岬、半年年上だからって、年上ぶるなよ」
苦笑する若林くんに近付いて、その広い肩を後ろから抱いた。
「ふふ、今日ならまだ甘えて良いよ」
若林くんは、僕がいなくても大丈夫だと知っている。でも、年上ぶってみせた。
若林くんは肩に手を伸ばして、僕の手を包んでくれた。
「俺は、今まで誕生日は好きじゃなかった。…でも、岬と一緒だと、嬉しいもんだな」
その言葉通り、振り返った若林くんは、優しく微笑んでいた。
「若林くん、来年もお祝いするよ。日本からだから、電話になるかも知れないけど…」
後ろから抱きしめて囁くと、若林くんは僕の手を解いて、立ち上がった。不意に抱き返される。
「なあ岬、来年も再来年もその次も、ずっと誕生日を祝ってくれよ」
静かな声に、僕の胸は逆に激しく高鳴る。いつまで一緒にいられるかは分からないけど、若林くんが今日を楽しんでくれていることは、伝わってくる。そして、僕がいて、嬉しい気持ちも。
「うん。もちろん」
それは、未来への約束。遠く離れても僕達は一緒で、未来がある。
自然に唇が近付き、同い年の若林くんとの初めてのキスをした。
(おわり)
若林くん、お誕生日おめでとうございます!!!
今年の活躍も期待しております!
…の割に、あっさりした話になってしまって、すみません。
7日から、3日限定のずん様拍手公開します。ずん様拍手については、
こちら
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[2017/12/07 00:00]
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