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フランス土産
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「これ、良いな!」
包みを開けた若林くんが歓声を上げた。僕は、少し安心して、若林くんの嬉しそうな横顔を見る。
いくら友達を訪ねるとはいっても、会うのは3年ぶりだ。手ぶらで行くのも気が引けて、お菓子を持って行った。
若林くんは受け取ってくれたものの、袋を開けたのは若林くんの家に着いてからだった。
日本でもクッキーはよく売っているけど、バターが違うのか、香りがすごい。袋を開けただけで、こっちにまで香りが流れて来る。
「パリでも人気のお店なんだよ。焼きたてのタルトも美味しいらしいよ」
自分では買ったことないけど。そう言うと、若林くんは、へえ、と呟いた。
「…本当にフランスにいるんだな」
「嘘なんかつかないよ」
そんな嘘をつく意味が分からない。それが何だか面白くて、つい笑い声を上げた僕に、若林くんは言った。
「嬉しいって言いたかったんだ」
若林くんはこんな声だっただろうか?こんな話し方だった?そう思わずにいられない程、若林くんの言葉は印象的だった。急に高まった心臓の音がうるさくなって、聞こえてしまわないか、心配になるくらいに。
「それは良かった」
さりげなく応じながらも、若林くんの顔を見られそうにない。少しだけ目を上げて、様子をうかがうと、若林くんと目が合った。思いの外、じっと見つめられていたのだと分かった。
「これからは岬に会えるんだろ?」
「陸つづきでも、結構遠いよ」
確かに日本よりは近いけれど、さすがに国をまたぐだけあって、近くはない。日本にいくよりはずっと楽にこられる、と言った若林くんへの反論でもあった。
「でも来てくれたんだよな?」
見つめられて、何も答えられなくなる。
どうしても、会いたいと思った。距離なんか問題じゃなかった。
「…日本よりは近いし」
目を逸らし、視線を御として答える声は、自然に小さくなる。語るに落ちるとは、まさにこのことだ。
「それはありがとうな。次は、焼きたてのタルト食いに行こうぜ」
「えっ?」
少し下を向いていた頭にぽんと手を置かれて、僕は顔を上げた。
「次はそっちに遊びに行くな」
もし、忘れられていたら、迷惑そうにされたら、そんな不安がなかった訳ではない。そう思ったら、先に連絡することもできなかった。記憶にあるように親しく、それ以上に優しく笑う若林くんに、胸の中に小さな火が点る。
「じゃあ、せっかくだからクッキー食おうぜ」
「うん」
若林くんがクッキーの袋を揺らして音を立てた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
本当に他愛のない、中学生らしい話を書きたくなったので。
お土産持ってくる岬くんって、想像するだけで可愛い。
それを分け合って食べたい若林くんも間違いなく可愛い。
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[2018/03/05 22:00]
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