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『橙の夢』
おりょう様に、またもやお話をいただきましたので、公開させていただきます。
「…おはよう」
目を開けると、若林くんが僕の髪を撫でながら微笑んでた。
…また寝てたんだ。
最近よく寝てしまう。オフがかぶるのはホントに数少ないのに、貴重な時間も眠気に負けてしまう。…たぶん、心地よすぎる腕の中にいるせいだ。
僕は目を擦りながら今何時なのかを探ったけど、まだ寝起きで頭はのろのろとしか動かない。
「…今、何時?」
「五時半。ちょうど夕暮れどき」
「…だからあんな夢だったんだ」
僕は小さく笑った。
「で?どんな夢見てたんだ?」
「え?」
「ニコニコしてたぜ?俺は当然出てきたよな?」
何その自信。全身からオーラ出てる。
…でも、本当だから否定はしない。
「若林くんと、自転車引きながら河原を歩いた夢」
「自転車…?河原…?」
「うん。…たぶん、中学生だったんだ」
「…中学生、か」
僕には殆ど、若林くんに至っては全く経験のない、日本の中学校生活。そのワンシーンを夢で見たんだ。
「夕焼けがキレイで、景色がオレンジ色で、君も僕もオレンジ色だった」
「そうか。俺も見てみたかったな」
若林くんに触れながら眠ってると、いつも色のある夢を見る。流行色じゃなく、パステルでもなく、いつも原色に近い。
まるで、若林くんが夢についてきたみたいに。
あったかくて、優しい時間は、夢でも現実でも変わらない。現に僕は今、君の腕の中でほわほわ幸せを感じてる。
「…中学ってことは、学ラン?」
「そうだよ」
「似合ってたか?」
「うーん、あんまり」
「ひどいなあ…。で、お前は…セーラー服?」
「バカなこと言わないでよ」
ごめん、嘘。
僕はなぜかセーラー服でした。
「岬のセーラー服も見てみたいなあ」
「じゃあ自分の夢で見なよ」
僕がそっけなく言うと、若林くんは唇を尖らせた。
「岬が意地悪言う」
「ん?」
「俺が夢見ない体質だって、知ってるくせに」
「そうだったね、ごめん」
僕があっさり謝ったのが気に入ったのか入らないのか、若林くんは僕を思いっきり抱き込んだ。苦しくて窒息しそうで、だけど若林くんの匂いが身体中に染み渡る。
「岬の夢、こないかな」
「僕が窒息したら意味ないよ…っ」
「…じゃあこうする」
若林くんの腕の力が弱まり、身体が少し離れた。体温がなくなったと思ったら、おでことおでこが触れ合って、また体温が戻ってくる。
「岬、今照れてるだろ?」
目を閉じた若林くんが聞く。
「…照れてないよ」
「嘘つけ。体温が上がってる」
図星を突かれた僕は口ごもり、小さく息を吐いた。若林くんはこうして夢を味わってる。意外と長い睫毛が少し揺れた。
「夢…、見たいの?」
「昔は見たかった。現実から助けてほしいときとか。でも今はお前からもらえるから」
若林くんの口調は静かで深みがあって心地よくて、僕も自然に目を閉じた。
あげられるのなら、あげたいよ。
君の力になるもの、何もかもを。
でも。
「おお…、セーラー服の岬が…」
その言葉に黙って頭を叩いた。
夢ばかりじゃ生きていけない僕らは、こうしてささやかな夢を見せ合う。
瞼を上げた僕の目に映る大好きな君は、嬉しそうに幸せそうに、目を閉じて微笑んでた。
(おわり)
前回のエロい二人とはまた別のベクトルでラブラブな二人をごちそうさまです。
夢を見ない若林くんという設定に、ドキドキしました。
夢を追ってドイツまで旅立った人なので、夢を見られない分、夢を持ちたいと思うのって切実な気がして。
そんな若林くんには、岬くんにとってのサッカーの壮大な夢も、ささやかな幸せな夢も、同じように守りたいものなんだろうな、と思えて、とてもほわほわした気持ちになりました。学ランとセーラー服の二人も可愛いですし。
おりょう様、いつも素敵なお話をありがとうございます。
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[2017/04/06 22:00]
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