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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
未遂
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「こっちは暑いよね…大丈夫?」
休憩中に掛けられた岬の言葉は、いつになく心配そうだ。確かに、普段平均気温の低い国にいる分、日本の暑さは思ったより堪える。
「何とかな。こまめに水分を取るようにする」
「気をつけてね」
岬は日本中を旅してきただけあって、そういうことにもよく気がつく。男ばかりの合宿で、あの笑顔に、あの気立ての良さときたら…付き合っているのに普段逢えない俺としては、目の毒だ。
 付き合っているんだから、こんなに近くにいるのに触れられないというのは拷問に近い。それでも、人前ではあまり素の感情をあらわにするのを苦手とする岬のことも分かっているので、触れたいのも我慢している。…めちゃくちゃ触れたい、というか抱きしめたいのはやまやまなんだが。
 俺としてはむしろ二人の関係をオープンにしていきたいところだが、岬は間違いなく嫌がる。下手したら、合宿中、デートに応じてくれなくなる。

 俺は、タオルを取りに、フェンスに近付いた。木陰の方に先に来ていた岬に追い付いた形だ。
「確かに、日射病になりそうな日差しだな」
日陰に入って帽子を取ると、岬もタオルで額の汗を拭うところだった。
「直射日光だけじゃなくて、暑さで熱中症になるから注意してね」
「ねっ…何て?」
「熱中症。最近言われるようになったんだよ」
強調して繰り返す岬の唇の動きに、ドキッとした。
「…へえ…もう一回はっきり言ってくれ」
「うん、ねっ、ちゅう、しょ…」
繰り返しかけたところで、目が合った。
 みるみる岬の顔が赤くなって、ばれたことに気付いた。
「若林くんのえっち」
確かに、岬の唇ばかり見てしまっていた。薄いピンク色でふっくらしていて、つやつやした唇に、昨日もキスした。岬の唇はプニプニしていて、柔らかく気持ち良くて、それこそ何回したのか分からなくなる位、唇を重ねた。
「そりゃ、岬からそんなこと言われたら、なあ」
いつも俺から求めるばかりで、たまには岬がねだってくれたら、と思わなくない。初心なところももちろん可愛いが、欲しがる岬も見てみたい。
「…後でね!」
顔を真っ赤にして突如走り去る岬に、そんなにからかっていないのに妙だと思った。周囲からは会話が聞こえない位離れていても、人前では清廉潔白、優しいチームメイト、頼りになる先輩のポーカーフェイスを崩さない岬だ。可愛い程の動揺ぶりに、もしかして、昨夜のことを思い出したのではないかと思った。

 あいつ、案外やらしいな。

 まあ、合宿所の夜は長い。ゆっくり聞いてやろうと思った。そしてもちろん、あの単語も。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
暑い時期に書いたのに、こんな時期に更新…。
はっきり言って、岬くんに、熱中症とえっち、を言わせるためだけの話です。

以下、拍手お礼
くるみ様、いつもありがとうございます。
グルグル、本当に素晴らしかったですよね~はあ~。
そう思うとアニメの期待値が上がってしまいます。
私もキャストは最初のアニメに限る、派です。頭の中では常にそのイメージで書いていますとも。
でも、新しいアニメはそれはそれで、楽しもうと思っています。
楽しいコメントは大好きですので、いつでも大歓迎です。

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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