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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
休憩時間
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。


 ミニゲームの後、休憩に入った。岬を擁する相手チームは果敢に攻めて来ていて、しばらくゴール前の攻防が続いていた。周囲が一斉に水道の方に駆け出すのをいつものように見送ってから、すぐ近くにいる岬に声を掛けた。
「今の時間だと、裏側の自販機が空いてるぜ」
「…そうみたいだね」
多分、俺の声は弾んでいたと思う。岬は対称的に、ためらいがちに頷いた。

 裏側の自販機は、奥まっていて、常にあまり人気がない。まして今みたいな激しい攻防の後は、みんな近場の水道に群がっている。予想通り、周囲には誰もいなかった。
「岬」
先を歩くユニフォーム姿でも華奢だと分かる細い肩に手を置くと、岬は一拍おいてから、振り返った。恥じらいを含んだ表情は何とも言えない。…分かっているくせに。

 誘い込んだ自販機の陰で、何度も何度もキスを交わした。岬の唇はあの混戦の後も変わらず柔らかかった。

「スポーツドリンク飲むか?」
「うん」
呼び出したのは俺だから、岬は素直に手を出した。スポーツドリンクを渡すと、岬はまず頬に当てた。
「ありがとう!冷たくて気持ち良い!」
さっきは、果敢に攻めて来る岬に、欲情した。それは岬も同じだったのだろう、いつもよりも簡単に応じてくれた。
 今度は、きっと違う。可愛い仕草に、ちょっと触れたくなった。ペットボトルの蓋を開けて、口に含んだ岬の手を捕まえ、またキスをした。

 スポーツドリンクに濡れた唇は、いつもよりもずっと甘かった。
「…ダメだよ。君のキスが残っちゃう」
ミニゲームの興奮を残す血色の良い頬をまた更に染めて、岬の戒める言葉はいつもよりも甘く思えた。もう一度キスを仕掛けて、今度は拒まれた。
「さっきまで敵チームだったんだからね…あ、休憩あと5分だよ」
残り時間を気にする様子で戻ろうとする岬を追い越して、可愛くて憎らしい唇を盗んだ。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
いつもは草食系の岬くんも、試合後は少し肉食だと良い。
そして、対決直後の若林くんはいつもより更に盛っていても良い。
そんな思いで書きました。
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