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ひとり
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「好きだ」
唐突に打ち明けられて、まず抱いた感情は疑いだった。目の前の彼、若林くんはいつも超然としていて、そんな感情とは無縁のように思えた。
「僕をからかってるの?」
「まさか」
笑顔の代わりに、真剣な表情を返されて、それから怖くなった。
確かに、そんなことで人をからかうようなことはしないだろう。それならなおさら、怖い。
父さん以外の誰かとずっと一緒にいたことはない。忘れられることが怖くて、手紙も書けなかった僕だ。
「ごめん、僕は…」
言いかけた僕の腕を掴み、彼は僕を引き寄せた。圧倒的な強い腕には敵わず、まともに目が合う。
「好きな奴がいるのか?」
「そんなんじゃないよ」
他の誰かを選ぶなら、君を選ぶ。それ位には好きだけど、多分僕の思いは伝わらない。
「…僕だって、君が好きだよ」
「じゃあ、」
奪うように伸びる手を払いのけて、拒む。
「…怖いんだ。誰かといるのが」
忘れられるのが。言いかけた言葉を飲み込んで、若林くんを見上げる。
「とにかく、ごめん」
そのまま離れようとしたけれど、若林くんはそれを許さなかった。かえって抱き込まれて、逃げることもできない。
「俺が怖いのか?」
「ううん」
怖いのは君の心変わりに耐えられない自分の弱さ、それでも君に縋り付いてしまう自分の弱さなんだ。
「僕は弱いから一人でいるんだよ。強いから一人でいられる君とは違う」
自分の抱く恐れや戸惑いが伝わるとは思えなかった。それでも、僕は若林くんをまっすぐに見つめ返した。
「そうか」
若林くんの返事はごくあっさりしたもので、次の言葉を探し切れずにいた僕は、安堵の息をついた。
「でもな、俺はどうでもいい奴とはいたくないだけだ」
頭の後ろに手を回されて、鼻先が触れてしまいそうなほど、顔と顔が近付いた。
「若林くん…」
「それでお前を選んだ。お前が良い。そうじゃないなら独りで良い」
なよなよした見た目のせいか、今まで何度か誘われたことがある。でも、そんなのとは比べものにならなかった。圧倒的に強い言葉に、僕の感情は揺れ動く。だけど、本当に僕が揺すぶられたのは、次に言われた言葉だった。
「それに、そんな悲しいことを言うな。お前は一人じゃない。みんなお前のことが好きだろう?」
熱っぽく語る若林くんに、僕は胸を押さえた。傷付くことを恐れて、踏み出せない僕だけど、サッカーをしている時は、一人ではなかった。仲間と一緒に勝ち取る喜びを、確かに僕は知っている。普段は離れていても、僕のことを案じてくれる友達のことも。
「…ごめん」
確かに、僕は間違っていた。恋に臆病なあまり、他のことにまで臆病になってはいけない。
「…考えてみるよ。君とのこと。誰かを選ぶとしたら、若林くんが良い」心から出た言葉だった。こんなに僕をちゃんと見て、ちゃんと叱ってくれる人は、きっと他にはいない。
「それなら、俺も待つ。お前の気持ちが落ち着くまでのことみたいだからな」
若林くんの笑顔に、胸が音を立てた。口にしてしまえばとても単純なことで、僕は若林くんのことが本当に好きなんだ。…誰にも渡したくない位に。
「僕は嫉妬深いと思うよ?それでも良い?」
意図的に口角を上げて、意地悪く笑ってみせた僕に、若林くんは次の瞬間、同じように笑って、僕を抱きしめた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
体調が悪くて、更新を予約するのも忘れていました。…ふう。
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[2018/03/11 22:00]
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