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10分
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
修哲小学校と南葛小学校の対抗戦、サッカーの決着はつかず、勝負の行方は10分の延長戦に持ち越された。
延長戦に入ってからの南葛の攻撃は、翼と岬によるもので、翼一人のドリブルを想定していた修哲は戸惑うことも多かった。
それでも全国優勝チームである修哲は、新たな攻撃にもある程度は対応した。ただ、相手は今までの対戦相手を遥かに超えていた。
初見とはとても思えないコンビネーションに、修哲は翻弄されていた。
「あんな奴、南葛にいましたっけ?」
スイーパーの高杉の質問に、若林はボールの行方を見据えたまま答える。
「今日転校して来たらしいぞ」
若林が岬と行き会ったのは、本当に偶然だ。若林が通る時に、たまたま岬がボールを蹴り込んで来て、そのボールをキャッチした、それだけの繋がりだ。
「そんな偶然ってあるんですね」
「そうだな」
その偶然はあまりに印象的で、更にその後ゲームに参加した岬の姿はもっとインパクトがあって、岬との遭遇は若林にとって一過性の出来事ではなくなった。
「まあ、勝つのはうちだけどな」
若林は、岬のシュートは取れる自信がある。さっきは路上で、本気で蹴った訳ではないだろうが、ある程度シュート力は見定めた。だが、翼と岬のコンビネーションには侮れないものがあった。
「そうですよね」
いつになく弱気になっているらしい高杉に、まるで自分の不安を見透かされたようで、若林は苦笑した。
膠着状態を打ち破ったのは、若林自身だった。キーパーのオーバーラップという、いわば禁じ手を使っての得点だ。若林自身、今までほとんど使ったことはなかった。そして、相手が翼だとはいえ、対抗戦で使うことになるとは思ってもみなかった。
それでも、10分間はまだ終わらない。
残り時間3分のところで、シュートカットをした岬はドリブルでゴール前まで迫り、連携プレーの結果、最後は翼が決めた。
全国大会でも無失点だった若林が1試合で2点目を決められることは、一年以上もなかったことだ。動揺をみせるチームメイトを励まし、若林はチームを立て直した。
それからの展開は、まさに一進一退だった。ボールを奪い合う中、残り時間10秒でボールを奪ったのは岬だった。残り時間を考えて、そのまま鋭いセンタリングを上げる。
「よし!!」
翼がいるのが見えていた若林は跳び上がった。翼のヘッドに対し、空中でボールをキャッチした若林はゴールを許さなかった。
そこでホイッスルが鳴った。
対抗戦は同点のまま終了となった。
「岬」
帰ろうとしたところで、後ろから走って来る岬に気付いて、若林は声をかけた。南葛も修哲もそれぞれの学校で集合することになっていたが、若林はその辺りはいつも回避していた。
「お前も帰りか?」
「うん。みんなは集まって学校に帰るらしいから」
そう言いながら、岬は蹴っていたボールを止めて、蹴り上げると、手でキャッチした。
「今朝は本当にごめんね。でも、若林くんと対戦することになるとは思わなかったよ」
試合中の険しい表情とは違い、笑顔を見せる岬に、若林はつい目を奪われた。初めて会った時から思っていたが、こうして見ると本当に可愛い。対抗戦で見せた、サッカーのうまさや闘争心の強さが嘘のようだ。
「お前と翼には、まいったぜ。どうせなら明日引っ越してくれば良かったのに」
「ふふ、何だよ、それ」
明るい声で楽しそうに笑う岬を見ながら、若林は飲み込んだ言葉を思い出す。
「転校生なんだ」
見ない顔だな、そう言った若林に、岬が答えたのはそれだけだった。修哲のすぐ近くの道だったから、つい期待した。
「職員室まで案内するぜ」
見知らぬ相手には珍しく親切に尋ねた若林に、岬は首を振った。
「あ、僕は南葛に転校して来たんだ。でも、ありがとう」
柔らかい笑顔は、謝るというよりも感謝しているように見えて、若林は修哲に転校して来たら良かったのに、と考えていた。
全国レベルの自分達を翻弄する、見事なプレーも見た後だけに、若林のそんな思いは一層強くなった。
こうして話す岬は、とても穏やかで、若林はそれも気に入った。もとより、騒がしい相手は好きになれない。
「いつか同じチームでやろうぜ」
手を差し出した若林に、ボールを抱えたままの岬も手を伸ばす。
「うん」
その約束がまもなく果たされることになることを、その時の二人は未だ知らずにいた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
最初に浮かんだのは「10人」(ジュニアユースのフランス戦)でしたが、思ったほど書けなかったので、こちらに。
出会い~対抗戦はそれこそ何度目か分かりませんが、毎回楽しく書いています。
以下、拍手お礼
ゆう様、はじめまして。「贈ることば」にコメントありがとうございます。空港からの連作は書いていて楽しかった話ですので、拍手嬉しかったです。ありがとうございました。
拍手のみの方もありがとうございました。励みになります。
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[2017/04/26 22:00]
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