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『地雷ワード』
おりょう様に、素敵なお話をいただきましたので、掲載させていただきます。
久々に帰国した俺は、恋人の部屋でこれまた久々に日本の雑誌を読んでいた。
ちょっと時間が過ぎるだけで、日本は次々に新しい言葉が生まれていて、正直ついていけない。
今日は『女子力』という言葉の話。
俺は日本の情報を恋人である岬から得るのだが、ときとして情報が地雷となることもある。
今回の女子力という言葉が、そもそも読んでいた雑誌そのものが、岬の地雷になることくらい気づきそうなものだが、帰国して早々にかわいい恋人に会えた俺は、浮き足立ちすぎていて気づかなかった。
「なあ岬、『お前の女子力が~』って書いてあるけど、女子力ってなんだ?」
俺は岬が載っているページに書かれている妙な言葉について尋ねたが。
「若林くん。人の部屋を漁るとは、少々無礼じゃない?」
そう言って、俺の手から雑誌を取り上げた。
その行動に、なんだか違和感を覚える。そもそも岬の部屋は漁るほどものがないし、普段から部屋のものを勝手に見ることを許されているぞ。
俺は雑誌を持っている岬の手を取ろうとしたが、すげなく払われた。雑誌も没収され、ひとりソファに取り残された。
「なんかまずかったのか…?」
ひとりごちて、首筋をかいた。
その日の晩メシを目の前にした俺は、一瞬頭が真っ白になった。
帰国の楽しみのひとつである岬の手作りメシが、どう見ても雑だったからだ。
「…岬さん、本日のディナーは…」
「ごはんと梅干しとゆで卵、ウインナーともやしの炒め物です」
そして、六本入り缶ビールがどんと置いてあるが、愛用のペアグラスがない。全体的な適当具合は、いつもの几帳面な岬からかけ離れていた。
「なんか、いつもと違わないか…?」
「『男らしく』作ってみました。僕は女子力なんてないから」
岬は男らしくという単語を明らかに強調させ、腰に手を当てた。そして俺はというと、先ほどの言葉が岬の地雷ワードであることに、ようやく気づいた。
俺が読んでいたのは、完全な女向け雑誌だった。岬のフォトとインタビューが掲載されていたから、おそらく雑誌社に押しつけられでもしたんだろう。
岬はサッカーセンスだけではなく、芸能センスも持ち合わせている選手だ。愛らしい容姿や穏やかな性格は、選手としての才能と変わらないほどの評判を得ている。可憐極まりない笑顔など、そこいらのアイドルとは比べ物にならないかわいさだ。
しかし、当の本人はその見た目とは裏腹に男らしい。いっそ『漢』と言えよう。だから、女らしいとか中性的とか、男らしさから離れた言葉や表現を嫌がる。たとえ『得意料理は煮物』であっても、『ほつれや裾上げもお任せ』であっても、岬太郎という人間は、誰よりも男らしいのだ。
没収された雑誌には、岬の女子力の高さという件が掲載してあった。推測するに、女子力とは女としてのポテンシャルみたいなものだろう。確かに岬はそいつを標準装備しているが、本人からしたらそんな例えは迷惑以外の何者でもない。その上お節介な雑誌が岬の女子力をピックアップしたおかげで、俺に地雷を踏ませる真似をさせてくれた。
しかし…しかしだ、目の前の状況は、いくらなんでも悲しすぎる。
俺がお前のメシをどれだけ楽しみにしているか、知っているはずなのに。
…だが、俺は文句など言わないぞ…。
岬の手作りメシには変わりないからな。
ちょっと…いやだいぶ悲しいだけだ。
そして、風呂上がりの岬の姿に、俺は思いっきり緑茶を吹き出した。
岬は首にタオルをかけ、パンツ一丁で現れたのだ。男らしさを最大限に醸し出そうとする懸命な顔つきが、俺の口から緑茶を吹かせる決定打となったことは秘密だ。
「なっ、なんだよそのリアクション!」
岬は顔を真っ赤にして怒る。確かに雄々しいお姿だが…。…俺でもわかる、お前はいろいろ履き違えてるぞ。
俺は笑いを堪えながら、岬の傍に行き細っこい身体を抱き上げた。
「ちょっと何するんだよ!これじゃあ女の子みたいじゃないか!」
姫だっこをされた岬は手足をバタつかせて抵抗する。いつも姫だっこをしているのに、今日の岬は簡単に腕の中に収まろうとしない。
しかし。
「ん…っ」
かわいいおくちを封じ込めれば俺の勝ちだ。
「…そんなに男らしくありたいなら、俺の『上』になってみるか?」
「…は…?」
「俺は岬とひとつになれるなら、上だろうが下だろうが気にしないけど」
俺が意地悪く言うと、まともに受け取った岬は赤くなった顔を更に赤くして、やがて唇を噛みしめた。
「…なあ岬、俺は今の岬がいちばん好きだから、無理に男らしくとかしないでほしい」
「…ホントに?女子力高いのも…?」
「それはお前の長所だろ?たまたま女が得意そうなことができるだけだ。とにかく俺がいいって言うんだから、そのままでいてくれよ。な?」
熱い額に唇を落とすと、岬は俺の首に腕を回し、おずおずと抱きついた。
岬は結局いつも通りのポジションに収まった。
まあ岬が上を選んでも、俺は受け入れるくらいお前に惚れてるけどな。
ただ、いくら濃密な付き合いをしていても、地雷ワードは踏むべきではない。
改めて思い知らされた。
あと、たとえパンツ一丁で男らしく現れても、欲情させる色気ぷんぷんの身体を見せつけてちゃ意味ないぜ。
お前の苦心の抵抗なんて、俺には効かないからな。
(おわり)
ふふふ、確かに「地雷ワード」ですね!
岬くんはあの外見にあの雰囲気ですけど、とても漢らしいですが…本人は気にしていますよね。特に若林くんはあの世界でも中身も外見も男らしいので、余計に気になると思います。
でも、気にする辺りは言っては悪いですが「女子」っぽくて、非常に可愛らしい。
とても楽しいじゃれ合いで、楽しませていただきました。
おりょうさま、素敵なお話をありがとうございました。
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[2017/02/07 22:00]
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