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和食が食べたい
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「…和食が食いたい」
呟いたのは松山だった。Jr.ユース大会のために日本を出発して以来、和食とは縁がない。最初は味が濃く肉の多い食事を喜んでいた面々も、段々と不平顔になりつつあった。
「そうやんなあ!粉もんが不足してるわ!!」
早田が早速同調するが、残念ながら、早田に同調する者はいない。
「米も何か違うよな…サフランライスって何だよ」
「つやつやの白米が食いたいぜ」
立花兄弟が言い合っているのを横目に、三杉は黙ってフォークとナイフでムニエルを食べている。その手つきはいかにも慣れていて、一分の隙もない。
「魚もただ焼いたのが良いタイ」
「そうですよね、次藤さん!俺は甘く煮た魚も食べたいです」
平戸の二人がテンポよく愚痴を零す。
「そうだよな!刺身も食いたいぜ!」
「先輩んちのお豆腐…」
いつも通りの石崎に対し、新田は元気がない。
「翼は平気そうだよな」
石崎に聞かれて、隣に座っていた翼はニッコリ笑う。
「うん!俺は、ブラジル料理で慣れてるからね!」
石崎は、昔ロベルトが作ってくれた『ブラジル料理』を思い出した。とても人の食べるものではなかった。
「そ、そうかよ…」
人のいい石崎はそれ以上追及できずに、笑いでごまかし、そのまま他の南葛勢を見渡す。私立の修哲に通っていた面々は周囲の切実な悩みなど知らぬ顔で、食事をしている。
「お前ら、よく平気だな…」
言いかけた石崎は、高杉の手元にある瓶に気付いた。
「高杉、それ海苔かよ…」
「ああ、そうだぜ。持って来たからな」
米を使ったメニューなら海苔で巻いてしまえば、おにぎりになる。
「お前らだけずるいぜ…」
思わず声を上げた石崎に、他の者の視線も集まった。四方から覗き込まれても、元修哲勢は強気だった。
「悪いかよ。俺達は海外に行った時に、日本食は必要だって知ったんだ」
鰹節のふりかけに、インスタント味噌汁、日本茶のティーバッグまで持ち込んだ滝は意気揚々と言う。
「井沢なんか、えびせんべいにちりめんじゃこまで持って来てるぜ」
自分のことのように勝ち誇る来生に、佐野が羨望の眼差しを向ける。羨望ならばまだマシで、もっと欲望に塗れた視線が、集中する。
「お前ら、食い物に執着するひまがあったら、早く引き上げて、自主トレでもするんだな」
それを蹴散らしたのは若林の怒号で、庇われたと感じた森崎が嬉しそうに顔を上げる。
「若林…、悔しいが正論だぜ…」
その横では、若島津が謎の闘志を燃やしている。
「食えりゃ何でも良いだろ」
その横で、日向が口にする。この遠征中、ずっと家族にこの料理を食べさせたいと言い続けた日向は、今日も食事を堪能していた。
「そうだな、日向」
立ち上がって肯定する松山に、他の者達も頷く。そんな中、席を立った若林に、修哲メンバーが視線を向ける。
「やっぱり、カッコイイよな…」
「さすが若林さんだぜ…」
若林のことを信じる気持ちには変わりがない。それだけに、嬉しい気持ちは抑えられない。
合宿所を出た若林は、慣れた道を足早に急ぐ。誰とも話さないいつもの食事は味気ないが、期待に満ちた視線を浴びせられる今日の食堂は更にいたたまれない。こんな時に訪れたい相手は一人しかいなかった。
「若林くん!」
突然訪れて来た若林に、岬は驚きの声をあげた。
「こんな時間にどうしたの?」
そう言いながらも、優しい声に、柔らかい笑顔で岬は若林を迎えた。若林の辛い立場を、岬はよく理解している。
「…和食が食いたい」
「はあ?」
自分よりも一回りは大柄な恋人が抱きつき、囁くようにくれた台詞の意外さに、岬はもう一度、驚いた。
「あはは、それでみんなをバッサリやったのに、自分は和食が恋しくなったんだ?」
一連の流れを説明されて、岬はくすくす笑った。
「それよりは、岬と逢いたくなった」
隙あらば口説く若林に、岬は困ったように眉を下げながらも、更に抱き込もうとする若林を見上げる。
「それで、お味噌汁で良い?ご飯も要る?」
「岬が良い」
岬が言い終わる前に、答えを言い終えると、若林はそのまま愛しい恋人の口唇をいただいたのだった。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
今まで海外旅行に行っても、和食が恋しくなったことがないので、想像で。
若林くんと岬くんのように長期滞在なら、和食も恋しくなるのでしょうが。
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[2017/12/05 22:00]
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