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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
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二度目のキス
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「…何が起こったと思う?」
岬は言った。布団から出している顔は、いつもよりも更に小さい。
「…一体何があったんだ?」
つい聞き返した。
昨夜は幸せだった。明日は二人して休みだからと、一週間ぶりに岬と恋人らしいことをした。たっぷり時間をかけて愛し合い、それから岬を抱いて眠ったはずだった。
違和感を覚えて起きると、それもそのはずだ。腕の中の岬はやけに小さかった。寒がりの岬が眠る時に来ていたパジャマはブカブカで、白い肩が衿から出ている。
「岬ィ!?」
顔立ちからして、岬なのは間違いない。大きな目に、整っているが冷たさのない優しい顔立ち。昔、この愛らしい姿に焦がれて、気付かれないように帽子の陰から見つめた覚えがある。
問題は俺と同い年のはずの岬が、初めて会った頃の姿になっていることだ。
我ながら、どこから出たのか分からないような声に驚いたのか、岬はすぐに目を開け、周囲を見渡して、自分の変化に気付いた。
「…原因は不明としか言えないな…」
結局、原因も分からないため、こういう時のホットライン、三杉の携帯に掛けた。だが、その三杉をして「エイプリルフールはもう過ぎたよ」と言わしめるようなインパクトだったらしい。
「いつも通りの食事を摂って、いつも通りに過ごしたのに、起きたら姿が変わっていたということだね」
ハンズフリーにした電話の向こうの三杉の言葉に、二人して考え込む。
「そう言えば、隣の人にもらったフルーツを食べたよ」
岬の言葉に、そう言えばと思い出した。隣の人が果物を持って来てくれて、受け取った岬がその場で少し食べた。俺は香りが甘すぎて駄目だったが、岬いわく本当に美味しかったらしい。
そして、岬と俺の行動の違いといえば、確かにそれくらいしか思い付かない。三杉にそのフルーツの名前を告げ、他の食べ物も聞かれるままに全て挙げて、調べてもらうよう頼んだ。その間に、岬はその時のことを思い出している様子だった。
「隣の人は?食ったって?」
「食べ方が分からないって持って来たんだよ。アフリカで見たフルーツと似ていたから、僕が切った」
電話を掛けると、予想通り隣人は食べていないとのことだった。それでも安心はできない。岬は着替えのシャツ一枚を着て、ソファーで頭を抱えている。
「随分若返ったもんだな」
そう言って隣に座った俺を、岬は睨み上げた。
「苦労して大きくなったんだけどね」
岬は体格は相変わらず細身だが、背は随分伸びて、手足も長い。小学生の頃は本当に小柄だっただけに、確かに苦労はしたのだろう。
「そう考えると、やっぱり小学生位に見えるな」
俺の言葉に、岬は手鏡を覗いて大きなため息をついた。
「僕もそう思う。多分小6位だ」
悩んでいる様子の岬には申し訳ないが、小6と聞いた途端、胸はときめいた。最初見た時に思った通り、初めて会った頃の岬。その辺の女の子よりも可愛らしい顔立ち、聡明そうな眼差し、凛々しい表情。
「あんまり見られると困るんだけど」
岬は柔らかいカーブを描く頬を淡く染め、俺を見上げた。昔の俺が触れたくて仕方なかった、そして触れられなかった、12歳の岬は、やはり可愛い。
「岬はやっぱり可愛いな」
思ったままに率直に言うと、岬は顔を上げて、意味ありげな視線を向けた。
「この頃の僕の方が好き?」
非難するように、というよりは、どこか寂しげに岬は尋ねてくる。
背が伸びて、大人になった岬は、俺が可愛いと言う度に否定する。確かに、今の岬には可愛いというよりはきれいだという言葉の方が相応しい。ドイツに移住してからは、目を離すと男に声を掛けられるから、おちおち一人歩きもさせられない。それでも俺は、岬は可愛いと思う。
「正直言うとな、記憶にあるよりも、今のお前の方が可愛く見えて仕方ない」
「それってどういうこと?」
小首を傾げて岬が尋ねるさまときたら、本当に可愛い。昔の俺だったら、それだけでも理性を失いそうな程だ。
「岬は前より素直に笑ったり怒ったりするだろ?そんな表情が、すごく可愛く見えるんだ。それはお前と俺が過ごして来た時間があってのことだろ?」
岬は恥ずかしそうに、口元に手を当て、笑った。甘い色合いの目には、きれいな星がたくさん瞬く。昔の俺は、岬がこんなに素直に笑ってくれるとは思っていなかった。そして、それを知ったら、誇らしいと思ったに違いない。俺が岬をちゃんと笑顔に出来ていると知ったなら。
「ありがとう」
微笑む岬に見入る。ふんわりした頬が緩んで、柔らかい表情は本当に可愛らしい。
「岬、膝に乗らないか?」
手を伸ばしたら、簡単に抱き上げられそうな岬に、普段とは違う引力を感じた。それが表情に出たらしい。いつもは表情が読みにくいと言われる俺も、岬の前では、あまり繕わないのが裏目に出た。
「…君、まさかこんな状態でも…」
試合中でもめったに見せないような鬼気迫る表情の岬に、慌てて弁明する。
「小学生時代の頃に、寂しそうなお前を抱きしめてやりたかったな、と思ってな」
やましい気持ちが全くなかった訳ではない。岬は昔から可愛かったし、恋焦がれていた頃のことを思い出せば、胸が苦しくなる。それでも、小さい岬の小さい背中を、包んでやりたいと思っていたのは事実だ。
「そうなんだね…じゃあ、良いよ」
岬のお許しが出たところで、軽過ぎる体を持ち上げて、膝の上に乗せた。こんなに小さかったのだと思うと、後ろから抱きしめる腕も恐る恐るになってしまう。
「若林くんの膝って広いね!」
はしゃいでいる岬をもう少し強く抱きしめた。
いつもの岬との違いを知覚したのは、その匂いだった。体臭の薄い普段の岬よりも、ほんの少し甘い汗の匂いがする。同じように細くても、少しむっちりした太ももの感触もあって、体はばか正直に反応した。
「若林くんっ!?」
岬は目を見開いて声を上げると、慌てて膝から降りようとした。
「急に動くなよ」
つまずいたりしたらいけないからと手を伸ばしたら、余計に抱き寄せるような形になった。
「岬…」
こんな可愛い岬が、今は俺の恋人で、それこそ毎日のように腕に抱く。触れることさえできなかったのが嘘のように、岬は膝の上に腰掛けている。
「…僕がこんな体になっても、愛してくれる?」
今までのじゃれ合いが嘘のように、岬はぽつりと呟いた。原因が分かったとしても、元に戻れるとは限らない。細く華奢な岬を、壊さないように抱きしめる。
「お前が幾つでも、欲情するっていうのは、よく分かっただろう?」
岬はいかにもイヤそうに、しぶしぶ頷いた。
「まあ、俺としては元に戻ってほしいけどな」
キスのしやすい身長で、抱きしめやすくて、愛し合う時には「僕は大丈夫だから。いっぱい愛して」と囁いてくれる岬は、俺と同い年で、柔和な表情にしぶとい強さを隠している。
「ありがとう。嬉しいよ」
昔の岬は、こんなに可愛く笑わなかった。振り返った岬は、惚れ惚れするような笑顔だった。
三杉から返事が来たのは次の日だった。岬が食べたフルーツと、その前の日に食べたピクルスと、夜に飲んだワインの作用で…とか何とか言っていたが、よく分からない。とにかく、そんなことらしかった。
「それで、元に戻れるんだな?」
我ながら、必死の口調になった。昨夜は穏やかに寝たが、何日も続いた日には、小学生岬の甘い匂いに耐えられる気がしない。あの可愛い寝顔もくせ者だ。
「それは保証するよ。早く戻さないと大変なことになりそうだからね」
三杉は単にからかって言ったのだろうが、俺からすると、三杉の想像よりはずっと深刻な事態だ。
「なるべく早くしてくれ」
どういう内容かは知らないが、医師に説明する用に、と送ってくれたメールを医者に見せて、注射を一本打ってもらった。間もなく元に戻るだろう、と三杉は言った。
そして、岬は。
いつもよりも長く眠っている岬を見下ろす。
「元に戻る前に、好きにしていいよ」
幼い姿のまま、岬は言った。可愛らしい顔に細い肢体、小学生時代の岬はまるで人形のように愛らしい。
「いや、やめておく」
岬は、俺が小学生の岬に執着があるように思っているようだが、それは違う。
「俺が好きなのは岬だから、傷つけるような真似はしたくない」
俺の言葉に、岬は微笑み、俺に抱き着いた。
「…きっと、そう言ってくれると思ってた」
岬の瞳は潤み、俺の顔を映していた。
「キスだけしない?ファーストキスじゃないけど」
確かに、岬のファーストキスをもらったのは、岬が15歳の時だった。その時よりも、更に柔らかそうな唇を少し開いて、岬は俺を見上げた。
「じゃあ、二度目のファーストキスだな」
12歳の岬とは、最初で最後のキスだ。深く味わいたい気持ちを押し殺して、軽く口づける。それだけでも、弾力があって柔らかい唇の感触ははっきりと分かった。
「おやすみ、岬」
本当に小さい岬を抱き上げて、ベッドに寝かせた。この可愛い姿に執着がない訳ではないが、岬の姿を思い浮かべると、今まで過ごしてきた日々に寄り添っていた岬の姿になる。
岬はまだ目覚める様子のない。深く寝入っている様子の、見慣れた寝顔を眺めて、岬の髪を撫でた。
「おかえり、岬」
(おわり)
拍手ありがとうございます。
土曜日に小さい名探偵を見ながら、ふと身体が縮む話が書きたくなって。
若林くんでは以前書きましたので、(「甘えん坊」
(1)
(2)
(3)
(4)
)今度は岬くんで、と思ったら、つい小6で書いてしまったのでした。若林くんが一番動揺しそうな小6の岬くん。こうして自分だけ楽しい話がまた完成したのでした(笑)。
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[2018/04/30 22:00]
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