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今日のきみとぼく
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盗人
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「岬?」
ふと話し声が途切れて、隣にいた岬に目を向けた。
話が途切れたはずだ。柔らかい髪をソファーの背もたれに散らせて、岬は眠っていた。何となく丸まって寝そうな印象があっただけに、大胆過ぎる姿勢だろうと思いながら、静かな寝息を立てている寝顔を覗き込む。起きたら首が痛くなるんじゃないかと心配になる態勢だが、よく寝ている。
「岬」
首も心配だが、ハンブルクは夏でも夜は冷える。こんなところで寝たら、風邪を引く恐れもある。それで小さな声で呼びかけてみたが、一向に起きる様子はない。
「みさ…」
肩に手をかけて揺すろうかと思ったところで、見せ付けるように伸ばされた首筋に目がいった。喉仏も目立たない、白くて滑らかな首筋は、吸血鬼でなくても、さぞ美味いことだろう。こんなにじろじろ眺め回しているのも知らず、岬は気持ち良さそうに眠っている。規則正しく寝息を奏でるのは、少し開いた花のような唇。色の白い岬にふさわしく、ごく淡い色の唇は、柔らかそうで、みずみずしくて、思わず喉が鳴った。
花盗人を咎めるのは無粋で、花を盗むのは無罪といわれる。では、この花は?
岬は親しい友達だ。3年前に同じチームで、一緒に戦った。偶然雑誌で見たからと、遠いところを訪ねてくれた。
3年前、俺は岬のことが好きだった。
いつも凛として、優しげなくせに、人に頼ることのない岬の、どこか寂しげな背中を見ていると、いつも抱きしめたくなったのを思い出す。他の誰に嫌われることも平気なのに、岬には嫌われたくなくて、伸ばしかけた手を、その度に引っ込めた。
見下ろした岬はよく眠っていて、目を覚ます気配もない。柔らかそうな頬にはほんのり赤みが差していて、胸の中がウズウズする。
3年ぶりに会って、やっぱり好きだと思った。友達として誘いながらも、胸の中には違う思いが詰まっていて、どんどん膨れ上がっていった。
こんなに無防備な岬が悪い。でも、こんなに無防備でいてくれるのは嬉しい。
岬は誰に対しても友好的に見えて、実は人になかなか気を許さないところがあるし、本心も見せない。
一時の誘惑に負けるのは簡単だ。だが、この信頼を裏切るにはしのびない。
俺は岬の背中と腿の下に手を差し込むと、力を入れて持ち上げた。背の割に細い身体は、見た目よりも軽くて、簡単に持ち上がった。これなら簡単に運べそうだと思う一方で、抱き上げた途端に、岬の身体から漂う、甘い匂いに気付いてしまった。
再会した時にも、隣に座った岬があんまり良い匂いがするので、慌てて少し離れたほどだ。俺は体臭は強い方だが、ドイツに来てからというもの、気にしたことはなかった。こっちの連中は更に体臭がきついからだ。岬は見かけの印象通りに元々体臭が薄い上、清潔そうな石鹸の匂いをさせていた。フランスの石鹸の匂いが強くて困るとこぼす岬に、余計にその匂いを意識してしまった。今日は俺の家のボディソープだが、同じソープとは思えない位、甘い匂いがある。この柔らかさといい、匂いといい、岬は無意識でも、いちいちダメージがある。
柔らかい肌は少し汗ばんでいて、暖かい。それが余計に岬と密着していることを感じさせた。胸にもたれさせている岬の可愛い寝息がごく近いのも、辛い。
客間のベッドに岬を下ろすまで、本当に遠い道のりだった。重さではなく、岬の可愛さのせいで、拷問だった。
ベッドに寝かせても、岬が目覚める様子はなかった。掛け布団を顔ギリギリまで被せて、さっきまでの気分はなかったことにする。
こんなによく眠っているなら、という未練はあるが、キスしたら目が覚めるのは、おとぎ話の定番だ。
…キス位盗んでも許される気がしないでもない。正々堂々と岬の許しを得るのは遥かに難しそうだ。
それでも俺は、たった一度のキスじゃなく、何度も何度も、そしてずっと欲しい。それなら、単に盗むのではいけない。
「おやすみ、岬」
よく眠っている岬を起こさないように、客間を出た。
部屋を出て行った若林くんの気配に、閉じていた目を開ける。見上げた天井は知らないもので、客間だろうと予想する。
何度かキスされそうな気配はあった。だけど、何もないまま、こうして客間に運んでくれた。半分位眠っていたけど、隙を窺う気配は察していた。
大事に思われているのは知っている。ふとした時に、伸ばされる手に、はっとさせられることもある。それでも、僕が嫌なら、そんなことは許さない。こんなに気を許すこともない。
「良いんだよ」
盗んでも、奪っても。君に取られたこころ以上のものはもう奪えないのだから。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
花盗人は犯罪です。
さて、いつもはSSを大体5の倍数日に更新、他の日に突発ネタや告知を、と決めているのですが、
年度末で混乱していたのか、3月なのに28日設定で考えていました…。
まだ2月であってほしい、という願望の現れではないかと思います。
とはいえ、翼の新アニメが始まったので、これからはそれもローテーションに入るような気もします。
グラジャンも日本VSドイツですし…。
どうしよう、萌え燃料がありすぎて、忙しいなんて!!
以下、拍手お礼と余談。
あゆみさ様、コメントありがとうございます。
いえいえ、お知らせいただいて、本当に良かったです。
すごい熱い応援もありがとうございます。
こんな形であゆみさ様の初コメントを奪っちゃったのは何ですが、
コメントも応援も感謝しています。
これからも、よろしくお願いいたします。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
以下、余談。
アニメついでに、最近見ているアニメについて、語ります。
今、某ロボットアニメ(略称:ダリフラ)を見ていまして、最初はふ~んだったのですが、だんだんハマってきました。
ロボットの魅力もさることながら、独特の世界観で繰り広げられる青春っぽいストーリーが良いです。
主人公とヒロインの恋愛の行方は、ストーリーの展開に大きな影響を及ぼす雰囲気ですので、そちらももちろん気になるのですが、主人公の幼馴染でチームのリーダーの女の子(以下、「女の子」と、彼女のパートナーの男の子(以下「男の子」)の恋愛はもっと気になっています。
華奢な割に、気が強くてしっかりしている女の子は、ずっと主人公に想いを寄せていました。
男の子も幼馴染であり、主人公の親友でもあるため、ずっと二人の側にいて、の女の子の想いに気付いていました。
そして、男の子はずっと女の子を見守っていたのですが、主人公がヒロインと接近するに従い、恋愛とは何かを考える内に、自分が女の子を好きだということに気付きます。
子供のころ、周囲になじめずにいじめられていた男の子に、手を差し伸べ(ただけでなく、いじめっ子たちとの戦いに参加し)て「二人なら負けないよ」と言ってくれたのは女の子でした。
それでも、主人公を想っている女の子を気遣い、男の子は想いを告げることは躊躇っていました。
ある日、苦戦して敵の体内に閉じ込められた男の子は、女の子だけを脱出させて、自分は自爆攻撃をしようとします。
女の子は、男の子にかばわれたことに怒り、危険を顧みず単身で男の子を助けに行きます。
一人で抱え込まないで、「二人なら勝てるよ」と言う女の子に、男の子は助けられて、敵を倒します。そして、女の子に想いを告げるのでした。
その後、まだあまり進んではいないのですが(録画も溜まっていますし)、こう書いてみたら、
主人公=翼くん、リーダーの女の子=岬くん、パートナーの男の子=若林くんで変換できそうです。
というか、滅茶苦茶萌えます。
元々「主人公含む三人組の内の二人」という妙な属性があるらしく、そのパターンに弱いのですが、今回もこのパターンに当てはまるじゃないですか…。
しかも、女子や受がしっかりしている、対等、体格差という要素も好物ですので、まんまとしてやられております。
まあ、ハマれる作品に出会えるのは幸せなことですし、今度の新アニメもそうであることを祈ります。
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[2018/04/05 22:00]
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