※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 まだまどろんでいる岬の髪を撫でた。僅かに開かれたままの唇はしっとり湿っている。 さっきまで甘い声を上げていたとは思えない程、またそのせいで深い眠りに沈み、静かな寝息を立てている。
もし、想いが伝わったら、夢中になって大事にすると自分では思っていた。だが、その予想は外れた。想像以上に渇いていたらしく、理性が飛んだ後は、獣でしかなかった。 そして、予想外だったのは岬についてもだ。
岬がこんなに快楽に弱いとは思っていなかった。
初めてなのは予想通りだった。そして、こういう行為には抵抗があるのだと思っていた。それも思った通りで、ガードの固い体を解す内に、穢れのないものを染める喜びに、深みにはまっていたのは俺の方だった。 岬は泣きそうな顔ばかりしていた。恥ずかしいと言って身をよじった。自分の体の今まで知らなかった秘密に、恐れ慄いていた。身を固くして抗っていた。未知の感覚に身を委ねるのは怖いのか、どこか頑なだった蕾が、ふと目が合ってから、急に花開いた。 「若林くんも…そんな顔するんだ…」 だらしない顔をしている自覚はある。好きな相手だと、こんなに気持ち良いとは思わなかった。岬の少し辛そうに眉を寄せた表情も、途切れ途切れに俺を呼ぶ声も、いちいち響く。 組み合わさった手はひどく汗ばんで、力を入れないと繋ぎ止められない。額から落ちた汗が岬の頬に落ちた。 「辛くないか?」 細いのは知っていた。こんなに細いとは思ってなかった。俺の指では解すのも大変だったのが嘘のように、岬は蕩けそうな目で俺を見上げる。 「ん…大丈夫…」 見ている俺の方がたまらない。いつもは清楚そのもの、あまり色気を感じさせないのが嘘のように蠱惑的に見える。 「っはぁ…若林くんは…気持ち…良い?」 小首を傾げて、岬は問い掛ける。真っ赤に染まった緩んだ顔、開かれたままのピンク色の唇、潤んで焦点の合わない目。…これは反則じゃないだろうか。こんな顔をされて、感じない訳がない。 「…気持ち良いぜ」 岬は手を伸ばし、俺の頬に当てた。柔らかい掌が頬を撫でる感触に、また劣情が湧く。 「…僕も」 ダメだと思った。俺はこのまま岬を抱き潰すんじゃないかと怖くなった。額に汗を滲ませ、辛そうなのは分かるのに、劣情は抑えられない。 「ねえ、僕…大丈夫だ…から」 か細い声で囁いて、岬は俺の頭を胸に押し付けた。抱え込まれた胸の音に、また興奮した。 「手加減はしてやれないけどな」
岬はかなり眠そうだった。ぐったりした体を抱き上げて、風呂場に運んでも、岬はバスタブの縁にもたれて、今にも眠りそうだった。 「身体洗うぞ」 「…ありがと…」 手を放せば沈んでいきそうな岬の身体を支えながら、タオルを使う。白い肌を石鹸の泡が包み、うっすら赤く見えるから、つい噛みたくなる衝動を抑える。
身体を乾かして風呂場から寝室に戻り、ベッドに下ろすと、岬はフニャフニャ言いながら、俺を見上げた。 「…何だか眠りたくないな…」 「岬、どうかしたのか?」 おかしなことに、眠りたくないと呟く岬は既に半分眠りに足を突っ込んでいるように見える。寝言かと思いながらも、耳を傾けた。 「…あのね、眠っちゃったら、何か全部夢になりそうで…」 小さな声に、怪しい語尾のせいで、聞き取るのはギリギリだった。それでも、ちゃんと胸に届いた。 「夢にするつもりはないぜ。俺は。絶対離す気はないぞ」 岬はふわっと笑うと、そのまま目を閉じた。笑ったままの顔が幸せそうに見えて、可愛い。 「おやすみ、岬」
岬は本当によく眠っている。額にかかった髪を指で梳いても、起きる様子はない。
次こそは優しくしようと思いながら、一向に魔法の解けない眠り姫の頭を撫でた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 自分の中でエロブームが起こっていた時期に書きました。 滅多にないほどのエロブームでしたが、一か月と持ちませんでした。 また来てくれると助かるのに。
最近、好きなキャラ(女の子)のすごいフィギュアが出まして、つい買ってしまいました。 1万5000円を軽くオーバーしている代物ですが、もう滅茶苦茶可愛いです。 発売を知って、つい見に行ってしまったところ、一目で虜に。3日眺めて購入を決定しました。 元の2次元の画像を3次元にちゃんと再現されていて、細部まで作り込みがすごく、可愛い小物の質感もばっちり、顔つきもちゃんとキャラの性格を把握して作られている気がします。 「これ、もう少し安かったら、すぐ売れてましたよ」と店員さんにも言われる出来栄えすごい!
…これくらいの出来の岬くん出ないかなあ…。若林くんも出ないかなあ。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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