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友達(前)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「…よく友達を続けてるな」
ピエールの疑問の理由もよく分かる。若林くんは時々遊びに来る。
若林くんとは一度付き合い、そして別れている。別れたのは、自分のチームに来いという若林くんの誘いを蹴って、フランスのチームに入ったからだ。チームに入ったことのない僕が若林くんの負担になるのは明らかだったけど、若林くんからすれば、信頼されていないと変換されたらしい。深い関係でなかったこともあって、そのまま別れて一年、半年前に若林くんが僕の試合を見に来てくれて、以来友達付き合いを復活させている。
若林くんは、今日も僕の試合に来てくれた。チームワールドカップで対戦したいな、なんて肩を組む若林くんに、ピエールは何か言いたげな顔をしている。
若林くんと別れた時、話を聞いてくれたのはピエールだった。相手が若林くんなのは伏せて話したのに、ピエールには誰のことかすぐ分かったようだった。
ピエールは誰か別の相手と付き合うべきだと忠告してくれた。チームに入ってまだ一年で、まだそんなことを考える段階じゃないと答えたけれど、内心若林くんと別れた自分に、恋愛適性があるように思えなかったのが大きい。
若林くんとは間違いなく僕の片想いだったと思う。告白は若林くんからだったけど、僕の気持ちを汲んでくれたんだと思っている。
初めて出会ってから、若林くんの存在は僕の中に強い印象を残している。それは今も泣きたい位に鮮やかで、とても拭い去れない。
三年経ってフランスで経験を積んだら、移籍するつもりでいた。いくら付き合っていても、全面的に頼るのは嫌で、どうしても譲れなかった。
若林くんにはとっくに新しい恋人ができただろう。サッカーはすごいキーパーだし、顔はカッコいいし、背も高いし、頼りがいもあるし…あれだけ魅力的な人だから、男女問わずモテてたし、周囲も放っておかないだろう。カルツが、僕と付き合う前に若林くんが随分派手に遊んでいたのに、と不思議そうにしていたのも覚えている。
「岬、飯食いに行こうぜ」
若林くんは急に言い出した。試合を見に来ることはあっても、そんな風に誘って来ることは今までなかった。
若林くんは僕の未練を知らないのだから仕方ない。僕達は友達なんだから。
「良いよ。何食べる?」
休みの日に、こうして試合を観に来てくれるのが本当に嬉しかった。幸い日本語だから、ピエールには分からない。
「こっちの店は分からないからな…。岬に任せる」
「分かった。…じゃあ、カフェ××で待ってて」
僕だって、そう詳しい訳じゃない。少しだけ考えて、一度だけ入ったことのある、スタジアム近くのカフェの名前を伝えた。
ミーティングが終わってすぐ、僕は飛び出した。思ったより長くなってしまったけど、若林くんは待ってくれていた。
「何が食べたい?」
情報収集しようと思えば、安くて美味しい店をチームのみんながよく教えてくれる。自炊が中心だけど、これからはちゃんと聞いておくことにしようと思った。…次もこんな機会があるなら。
「俺はメニュー読めないからな。岬のオススメで」
若林くんは相変わらずよく食べる。
「もう少し入れようか?」
お料理を取り分けるのは好きだ。一人じゃないと思えるから。こんなに種類を頼めるのも嬉しい。頷いた若林くんの取り皿を受け取ろうと手を伸ばす。
「今日もよく動いてたな。2点目のセンタリングなんか神がかっていたぞ」
「ありがとう。ちょっと褒め過ぎだよ。…こんな位で良い?」
若林くんに取り皿を返し、お世辞込みの称賛にお礼を言った。自分でも今日の試合では貢献できたと思う。
「ありがとう。こういうのって良いな」
若林くんは笑って取り皿を受け取る。
「そうだね」
僕達は笑い合った。お料理も美味しいし、若林くんとこんなに話したのは久しぶりだった。
それから数度、夕食を一緒にした。美味しい店の情報も小まめに聞くようにした。
ピエールには説教された。
「友達に戻るなんて有り得ないだろ?」
そう言われても、僕達は友達に戻ったんだ。まだ想いは残っていても、若林くんとの時間は楽しくて、幸せだった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。
一度別れた若林くんと岬くんの話、という初めてのパターンです。
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[2016/11/26 22:00]
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