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今日のきみとぼく
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一緒にくらそう
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
「若林くんが風邪なんて珍しいね」
「はは、情けねえな」ゴホン
苦笑いしているくせに、口元をニヤつかせているのは、どうかと思う。それでも、咳が苦しそうなのに、笑う余裕があることには安心する僕は単純だ。
「とりあえず、リンゴ剥いたよ。他に欲しいものある?」
「みそ汁」
お粥、じゃなくて実はホッとした。お粥を作るのにはあまり自信がない。子供の頃に寝込むことはあまりなかったし、少し大きくなってからは何とかご飯を作って食べていた。つまり、食べたことも作ったこともなかった。
以前、若林くんの家に遊びに来て、風邪をひいて迷惑にも寝込んだことがあった。その時若林くんがお粥を作ってくれて、本当に美味しかった。寒くて仕方なかったのが身体の中からあたたまるようで、力が出た気がした。…それから何度か作ってみたけど、あんなに美味しいお粥は作れていない。
「分かった。いい子で待っててね」
若林くんの肩まで掛け布団を上げて、ポンポンと叩いてから部屋を出た。
冷蔵庫の中を見て、みそ汁の具はじゃがいもとタマネギにした。ちゃんとお味噌を置いている辺りが、若林くんらしい。これで、少しでも食べた気がしてくれたら良いんだけど。
「はい、お待たせ」
湯気の上がっている鍋とお椀を運んで、枕元で用意する。
「自分で食べられる?」
「食べさせてくれるのか?」
ベッドから上半身を起こした若林くんは病人にしては勢いがあったけど、たまには良いよね、と木のスプーンを手に取った。
「熱いから気をつけてね」
「ああ。ありがとう」
少しすくって、ふうふう息を吹き掛けて冷ましてから、若林くんの口元に運ぶ。若林くんは本当に嬉しそうに食べ始めた。じゃがいもは熱いから、と割ってから口元に運んだけれど、それを待ってくれている様子が何とも可愛い。
「うまい」
「それは良かった」
若林くんは本当に美味しそうに食べてくれている。見ている方も気持ちいい程。食欲はあると言っていたから、もう少し経ったら何か他のものも食べられるかな?
「お薬も飲むよね?」
「水も持ってくれたのか?」
「はい、どうぞ」
こっちは熱くないから、と思ったのが間違いだった。咳が出て、水を落としかけた若林くんに、慌てて駆け寄った。
「大丈夫?濡れなかった?」
「ああ。ありがとうな」
若林くんの口元までコップを運ぶ。コップを持つ手に添えて支える。若林くんは無事薬を飲み、僕はコップを下げようと立ち上がった。若林くんにゆっくり休んで、と言いつつ振り返ると、若林くんは口元をほころばせていた。
「でも、こうして岬がいてくれると…安心するぜ」
「そう?良かった」
普段なら遊びに来ても、僕が役に立てることはあまりない。若林くんはいつも強くて逞しくて頼りになって、僕の心配までしてくれる。それが今日はこんなに弱っていて、笑っていてもどこか辛そうだ。…ちゃんと助けに来られて良かった。そして、思う。いつもこんな風に支えてあげられたら。
「岬、どうかしたのか?」
「…何でもないよ。若林くん、この前言ってた話考えてみようと思うんだけど…」
一緒に住もう、と若林くんは言ってくれた。一緒に暮らしたいのは僕も同じだけど、引退してからでも良いと思っていた。何十年待たせることはないだろうし、引退後の楽しみに若林くんとの時間が残されていると思うのは楽しかった。それでも、今日その考えは覆った。一緒にいれば、できることもあるのかも知れない。
「岬、ゴホゴホ、それは…」
手を伸ばそうとする若林くんに布団を被せて押さえつける。
「とりあえず、寝て!」
若林くんは布団は着てくれたものの、僕を見つめていた。
「…こうして看病してたら、一緒に住むのも悪くないかなって…」
口ごもらずにはいられない。顔を覗き込もうとする若林くんに、抵抗しても無駄だと思って、逆に目を合わせた。
「岬ィ…」
「だから寝る!話は治ってからね」
そう言いながらも、検討ではなく、それよりは随分傾いた心を自覚する。
「あんまり触るなよ、伝染るぞ」
「うん…でも少し甘えさせて」
若林くんの布団に頭を預けた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
何となく、同棲源岬が書きたくなってしまったので、前提となるような話、と思ったら、これを書いていました。
みちんこ様とのやりとりで出たネタも拾いつつ…。
同棲、のはずが、新婚夫婦を書いている予感しかしない。
ジャンプ+での無料公開が今日で終わりです。
中学生編、あまり読み返すことがないので、とても新鮮でした。やっぱり面白い!!本当に無印は傑作なんだな、と実感しました。
ワールドユース編を読み返していて、決勝戦で若林くんは途中から半裸だったのですが、腹筋が見事に割れています。今日も仕事が本当に忙しかったのですが、若林くんの腹筋を思い出したら、一日ニヤニヤ楽しく過ごせました。心の栄養って大切ですね。
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[2017/01/31 22:00]
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