今日のきみとぼくいってきます

いってきます

※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「せっかく来てくれたのに、悪いな」
軽く頭を下げる若林に、岬は小さく手を振る。
「気にしないで。留守番しておくから」
「すぐ帰って来るからな」
すぐ、を強調する若林に、岬はあまり取り合うこともなく笑顔で返す。
「うん、分かったから。気をつけてね」
遊びに来た岬との時間を大変楽しみにしていたところに、チームからの呼び出しがあった。不機嫌な若林であるが、チームに呼ばれた以上、行かない訳にも行かない。
「すぐ、だから」
「うん」
笑顔で見送る岬を、若林はもう一度振り返った。名残惜しい。今日は岬とゆっくり過ごすはずだったのに。
「いってらっしゃい」
名残惜しい、を通り越して、未練がましく何度も振り返る若林に、岬は毎回律儀に手を振っていたものの、その繰り返しに笑顔が消える。
「もう、早く行きなよ」
恨みがましい視線を前に、岬はドアを閉めた。若林はドアを開け、それから岬を抱き締める。その上、それだけでは満足ではできないのか、更に抱き寄せようとする指に呆れて、岬は強引に腕を抜け出し、もう一度ドアを閉めた。
「くそっ、帰ったら抱き締めてやるからな。嫌がっても、な！」
ドア越しに、まだ聞こえる大きさで叫ぶ若林に、岬はため息をつきながら鍵を掛ける。
　付き合って、もう何年にもなる。
　こうして岬が見送ることも初めてではないのに、若林は毎回名残惜しそうに何度も振り返った。

　相変わらず駄々っ子なんだから。

　呟きながらも、若林が帰って来る時のために、用事を済ませておこう、と岬は思った。
　帰ったらきっと、少しも離してくれないだろうから。

（おわり）

拍手ありがとうございます。
いつもの二人です。「五十音」次回でラストです！頑張った！
以下、拍手お礼
ヨッシー様いつもコメントありがとうございます。
３Mアニメ、自分が観たいので妄想しました。プレミアム試写会では三杉様の挨拶があるかも！
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。

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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック

[2016/07/05 22:00] | 書いたもの | トラックバック(0) | コメント(2)

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かわゆすぎて
若林さんがかわゆすぎてきっと岬ちゃんも呆れつつｷｭﾝｷｭ━(灬ºωº灬)━ﾝ♥
てしてると思います。
50音後一つ！
すごい！達成したらみんなでサライ歌いましょうｗ

[2016/07/05 23:42] URL | みちんちん #ntbreMG6 [ 編集 ]

Re: かわゆすぎて
みちんちん様　コメント＆かわゆいありがとうございます。
岬ちゃんは呆れつつも可愛さに参っていると思います。
外でキリッとしている若林さんなのに！
五十音、結構楽しかったので、サライ歌っちゃうと来年もやってしまいそうです♪

[2016/07/06 22:08] URL | 真 #- [ 編集 ]

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