※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 ※昨日の話とは繋がっておりません。 「あ・・うう・・ん」 白い肩を揺すぶる。泣いているような声も途切れがちになる。反った背はなまめかしく、噛み付きたいような衝動に駆られる。
夢だと分かっている。
こんなことが、叶うはずがない。こんな想いが叶うはずがない。
どうしても、乱れる様が見たくて、せわしなく体勢を変えた。仰向けにした身体に、興奮が抑えられずにのしかかる。ベッドに押し付けた手首に口づけ、のけ反る首筋を吸い上げる。快楽か苦痛か、眉根を寄せ、涙を浮かべて耐える表情に、僅かに開かれた唇から漏れる吐息に、それだけで胸が苦しくなる。
もし、願いが叶うなら。触れることさえできないあいつを、全部欲しいと思っていた。 こんなことは有り得ない。そう思っても、手の中の感触は手放せない。
手で、目で、耳で、舌で、発せられる熱ごと感じる。 薄闇の中やけに白い手足が目に焼き付く。 汗で額に張り付く前髪すら掻き分けて、白い顔がはっきり見えるようにする。泣きそうに歪められた顔、涙で濡れた頬、熱い足首を力強く握った。 「ぅあア・・あっ」 苦しいのか切ないのか、言葉にならない声に、俺の胸までかき乱される。滴る汗が白い肌に落ちるのは、妙に背徳感があった。 「んん・・っ」 堪らなくなったのか、支えを求めるように手が伸ばされた。俺の背を抱く手は、徐々に力がこもり、背中を滑った。
「痛っ」 自分の声で目が覚めた。
やけにリアルな夢だった。たまった汗を拭う。背中の汗を拭おうとした時に、ふと引っ掛かりがあった。 「っ」 刺さるような痛みに、肩越しに背中を見た。朱く残る小さな傷に、あの時付けられたのだと分かった。
(おわり)
拍手ありがとうございました。 最初はショートホラー的なものが書きたかったのですが、思ったほど思いつかなかったので、十夜の半分にしました。 前後の脈絡がなくても成り立つという「夢」のせいにして、普段書けないシチュエーションが使えたので、自分だけ幸せでした。
以下、拍手お礼。 桐乃様、コメントありがとうございます。 「どんな状況下でも寄り添う二人」・・・ふふふ、そんな素敵な話が書きたいです。 書いたのは、一発ギャグとシュール系とストーカー系と不思議系とホラー系でした・・・。 ぱちんこのサイトは本当に素敵ですよね。 ツーショットならもっと良かったのに。三杉くんが段々可哀想に見えてきますが、それも偏見だと思っています。 それにしても・・・段々と宣伝ブログと化してきているわが家でした。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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