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分かりあえるから
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
GC月間に何も書かないのも…と書いてみました。
「あれ、翼はどこ行った?」
「岬は知らねえのか?」
Jr.ユースの練習が終わって、帰る前に松山と話していると、立花くん達が聞いてきた。それで僕はすぐに首を振る。
「知らないよ。石崎くんには聞いた?」
聞き返すと、自分の名前が聞こえたのか、通り掛かった石崎くんが振り向いてくれた。
「石崎くん、翼くん知らない?」
「翼なら、マネージャーに電話って言ってたぜ」
石崎くんは僕以上の早さで即答した。
「大体、どうして僕に聞くのさ?」
僕が呟くと、松山は首を捻った。
「そりゃ、翼といえば岬だからな。知ってると思うんだろ」
それは松山の意見だけど、他のみんなもきっとそうなんだろう。
「でも、分からないんだよ。松山のことなら分かるんだけど」
「へっ?」
とぼけた返事の松山に、指折り数えて笑う。
「そうだね。相変わらず、タマネギが好きなこと、本を読むと眠くなること、あとマネージャーと特別に仲が良いらしい、くらいかな」
返事を聞かなくても、松山の顔色を見れば、全問正解だったのは分かる。
「翼くんのことは、こんなには分からないんだ」
日本のみんなに合流してから、昔の友達に再会した。相変わらず冷静な若島津、相変わらずコーラが好きな小次郎、相変わらず正論を言うタケシ、相変わらずな松山。
南葛のみんなにも会って、石崎くんは相変わらず世話好きだったし、他のみんなも顔が大人びて、背は伸びたけど、そう変わっているようには思わなかった。
…翼くんを除いては。
僕は、僕よりも小さかった翼くんしか知らない。よく学校帰りにボールを蹴っていた、あの背中しか知らない、そう考えて、気付いた。
翼くんと僕は、サッカー以外の話をすることはほとんどなかった。それどころか、話すよりもボールを蹴る時間の方が多かった。すぐに転校することになるからと、すべての時間が惜しかった。翼くんとの時間は、翼くんとのサッカーを高める時間になった。
知らないはずだ。話すこともなかったんだから。
フィールドの僕達は、誰よりも分かり合えた。話さなくても、ひとつの風になれた。その感覚こそがすべてだった。
「岬、今帰りか?」
家に帰ろうと門を出たところで、若林くんに呼び止められた。
「どうした?浮かない顔だな」
若林くんは、僕のことをよく分かってくれる。今だって、そう表情に出していた訳ではないけど、分かってくれていた。
「たいしたことじゃないよ」
若林くんは、そのまま隣を歩き出した。家まで送ってくれる気らしい。僕としても断る理由はないので、そのまま歩く。
「若林くん、僕って翼くんとセットなのかな?」
翼くんと僕のことについては、若林くんに聞くのが一番だ。呟くように持ち掛けて一通り話すと、若林くんはう~んと一拍唸った。
「まあ、黄金コンビだからな。そう見る奴もいるだろうな」
若林くんの視点ではなく、一般論としての見解に、僕は頷く。
「でも、岬が付き合っているのは、俺だよな?」
そう付け加えるのは、如何にも若林くんらしくて、僕は笑みを誘われた。確かに、僕は僕だ。
「翼のことなら、俺や石崎の方が知ってるだろうな。お前は割と個人主義だし」
それも当たっている。必要以上に構われなければ、僕からは構わないところがある。
「それはそうかも」
相槌を打ちながらも、若林くんを見上げる。
「でも僕は、若林くんの好きな食べ物は分かる。好きな本も知っているよ」
「ああ。ずいぶんアピールしたからな。覚えていてくれて嬉しいぜ」
若林くんはからかうように顔を寄せ、それから遠ざかった。
「何も分からなくても、翼の側にいられるのは、お前くらいだろうな」
若林くんの口調は、まるで羨んでいるみたいに聞こえた。
アルゼンチン戦の後、翼くんに頼まれていたロベルトの情報を集めて、話した。
「出て来ること、みんなに言わなくて良かったの?」
僕が尋ねると、翼くんはニコッと笑う。
「大丈夫だよ。マネージャーに電話してると思ってくれてるだろうし」
その言葉で、ロベルトのことをみんなには言っていないんだろうと気付いた。ロベルトのことを気にし過ぎて、注意が散漫になったことをまだ悔やんでいるのだと。
「誰にだって、会いたい人くらいいるよ。だから、気にしなくても良いんじゃないかな」
翼くんは何も変わっていない。変わったのはきっと僕の方で、独りで戦ってきて、強がっている翼くんに向き合えてなかった。
「岬くん」
一緒に帰った通学路、練習グラウンドに着くと、翼くんはロベルトに駆け寄っていた。ロベルトがいなくなったあの日に、体を震わせ、振り絞るような声をあげて泣いていた翼くんに、僕は何もできなかった。
「大丈夫、きっと会えるよ」
無責任な励ましかも知れない。でも、会いたくて会えなかった気持ちを、僕は誰よりも知っている。…翼くんに会いたいと思わないわけがない。
「…明日も頑張ろうね」
「うん」
こんな会話でも、ちゃんと通じる気がする。そりゃ、若林くんにも揶揄されるはずだと苦笑する。そりゃ知らないはずだよ。気持ちが通じ過ぎて、そんな話をする必要もないなんて。
「じゃあ、帰ろうよ。よく眠れそう?」
「岬くん、ありがとう」
元気よく手を振る翼くんに手を振り返した。
(おわり)
拍手ありがとうございます。
GC月間だから、と思って書いてみたのですが、GCの可愛さは全くありません。
コンビとしてすごく好きなんですが、岬くんのコンプレックスが前面に出てしまうようで。
来年書く時は、小学生時代でコロコロ遊んでいるような話にします!リベンジです!
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[2016/11/07 22:00]
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