※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 僕は傷つかない。そう思っていた。 昔から、傷つけようとする人間の意図も、その卑屈な精神も、傷すらも見えていたから、誰かに傷つけられると思ったことはなかった。幼い頃から研磨されているから、と思っていた。
それなのに、彼に触れられたところが、いつまでも疼く。熱を帯びて、じれったい位に切なくて。 治りかけた傷を触って確かめるように、僕は触れられた唇を指先でなぞる。
また傷口が開いた。
疼く傷口に、僕は彼を想う。そして、初めて傷をつけられた、と思い知った。
(おわり)
from past log<2008.12.6>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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